Claude Web版のMCP連携 — Connector 設定手順と対応プラン、Desktop との違いを 2026 年最新仕様で解説

Claude Web版のMCP連携|設定手順とできること・対応プラン

Claude のブラウザ版(claude.ai)で MCP サーバーに接続したいユーザー向けに、2026 年最新の Connector 機能の使い方を一気通貫でまとめました。Settings → Connectors からの設定手順、対応プラン、Desktop / Claude Code との違い、Web 版だからこそ広がる用途まで、迷わず使い始められる順序で解説します。

結論powered by Claude

Claude Web 版(claude.ai)では Settings → Connectors から URL を貼り付けるだけで Remote MCP サーバーに接続できます。Local MCP(stdio 方式)は接続不可で、HTTPS で公開された Remote MCP のみが対象です。これにより PC を選ばず iPad やスマホのブラウザからも MCP が呼べるようになりました。

接続は Pro / Max / Team / Enterprise プラン で利用でき、Free プランは同時接続 1 個まで、Max プランからはカスタム Connector の追加が解放されます。OAuth 認証は 1 クリックで完了し、GitHub・Slack・Google Drive など主要サービスの公式 Connector が用意されています。

Claude Desktop が「PC ローカルで stdio プロセスを起動」する方式なのに対し、Web 版は「URL を指定してクラウドサーバーに接続」する方式で、ローカルファイルアクセスは Desktop / Claude Code の独自路線として残ります。用途に応じて Web 版・Desktop・Code を使い分けるのが 2026 年の標準形です。

目次 (9)

Claude Web版で MCP が使える仕組み

claude.ai は 2025 年後半から Connectors 機能を正式リリースし、ブラウザ画面から MCP(Model Context Protocol)サーバーに接続できるようになりました。Connector は Anthropic が独自に名付けた UI 名で、内部的には Remote MCP プロトコルそのものです。

仕組みとしては、ユーザーが入力した HTTPS URL に対して Claude のバックエンドが MCP クライアントとして接続し、サーバー側が公開している tool 一覧を取得します。会話中に Claude が必要と判断すれば該当 tool を呼び出し、結果を文脈に組み込んで回答を生成します。

Anthropic の公式ドキュメントでは次のように規定されています。

The server must be publicly exposed through HTTP (supports both Streamable HTTP and SSE transports). Local STDIO servers cannot be connected directly. (MCP connector — Anthropic 公式 2026-05 時点)

つまり Web 版で接続できるのは HTTPS で公開された Remote MCP サーバーのみです。Claude Desktop で広く使われている npx / uvx 起動のローカル MCP は Web 版からは呼べません。

対応プランと制約

Web 版の Connector 機能はプランによって挙動が異なります。2026 年 5 月時点の仕様は次の通りです。

プラン 公式 Connector カスタム Connector(URL 追加) 同時接続上限
Free △ 一部のみ × 1
Pro 複数(具体上限非公開)
Max(5x / 20x) 複数
Team / Enterprise ◯(管理者制御) 複数

カスタム Connector を使いたい場合は Pro プラン以上が必須です。Free プランでは Anthropic が公開している公式 Connector(GitHub / Google Drive など)の一部だけが選択肢として並びます。

Team / Enterprise プランでは管理者が組織全体で利用できる Connector を一括設定でき、メンバー個別に追加させない運用も可能です。エンタープライズ用途では認証情報の集中管理ができる点が大きな利点です。

Web版で MCP サーバーを追加する手順

Pro / Max プランの個人ユーザーが任意の Remote MCP サーバーを追加する手順は次の通りです。

  1. claude.ai 右上のアバター → Settings を開く
  2. 左メニューから Connectors を選択
  3. 右上の 「+ Add custom connector」 をクリック
  4. Server URL に Remote MCP の HTTPS URL を貼り付ける(例: https://mcp.example.com/sse)
  5. 必要に応じて OAuth Client ID / Secret を入力
  6. Add をクリックして接続テスト
  7. 成功すると会話画面の入力欄左下にツールアイコンが出現

OAuth に対応した Connector であれば、追加直後にプロバイダーの認証画面にリダイレクトされ、許可ボタンを押すだけで接続が完了します。Bearer Token を手入力する必要がある場合は、サーバー側のドキュメントに従ってトークンを発行してください。

接続後は会話中に Claude が自律的に tool を呼び出します。ユーザーが明示的に「この tool を使って」と指示することもでき、Web 版では tool 呼び出しのたびに承認ダイアログが出る仕組みです。

Web版・Desktop・Claude Code の使い分け

MCP の入り口は 3 つあり、用途に応じて使い分けるのが現実的です。

用途 Web 版(claude.ai) Claude Desktop Claude Code
ブラウザだけで完結 × ×
PC のローカルファイルを編集 ×
iPad / スマホから利用 × ×
開発エディタとして使う
公式 Connector を 1 クリック導入 ×
npx ローカルサーバー(stdio) ×

Web 版の強みは OS 非依存であることと、Connector UI が成熟していることです。iPad の Safari、Android の Chrome、Windows の Edge、どこからアクセスしても同じ Connector 設定が使えます。一方でローカルファイル操作や gitbash といったローカルコマンド実行は構造上できません。

Desktop は PC のファイルシステムや常駐プロセスへのアクセスが必要なケースで選びます。Claude Code は VS Code 等から呼び出すコーディング特化で、両方の MCP を使い分けながらエージェントワークフローを組むのが定番です。詳しくは Claude Code 入門記事 も参照してください。

Web版で人気の Connector / MCP サーバー

2026 年 5 月時点で Anthropic が公式に提供している Web 版 Connector は次のようなラインナップです。

  • GitHub — リポジトリの issue / PR / コード参照
  • Google Drive — Drive 内の Docs / Sheets / Slides 検索
  • Gmail — メール検索と本文取得(下書き作成は手動承認)
  • Google Calendar — 予定の取得・作成
  • Notion — ページ検索とブロック取得
  • Linear — issue 一覧と詳細取得
  • Slack — チャンネル検索と直近メッセージ要約

これらは UI から名前を選ぶだけで追加でき、OAuth フローを経て即座に使い始められます。サードパーティが公開しているカスタム MCP サーバーも + Add custom connector から URL を貼って追加できます。10,000 を超える Remote MCP サーバーが公開されているとの集計もあり、業務ツールの大半が Connector 化されつつあります(株式会社仁頼の集計)。

Web版ならではの注意点

Web 版で MCP を使う際は、Desktop と挙動が違う点を押さえておく必要があります。

第一に、ローカルファイルへのアクセスはできません。Desktop の Filesystem MCP のように /Users/... のパスを直接読み書きするのは不可能です。Drive や GitHub 経由でクラウド側のファイルを操作する設計に切り替える必要があります。

第二に、長時間処理のステートが残りにくい点です。Web 版はセッションがブラウザのタブに紐づくため、Connector 経由の非同期処理が長時間ハングするとタブを閉じた瞬間に文脈ごと失われます。大量データ処理は API 経由か Desktop 側で実行するのが安全です。

第三に、プロンプト / リソース機能は未対応で、tool calls のみ動作します。MCP 仕様の prompts / resources を活用したサーバーは、現状 Web 版では tool 部分のみが見えます。

第四に、Connector の認証情報は Anthropic 側のサーバーに保管されます。OAuth トークンは暗号化され社外には漏れない設計ですが、機密度の高い社内サーバーを接続する場合は Team / Enterprise プランで管理者制御を有効化するのが推奨されます。

トラブル時の確認ポイント

接続できない・tool が動かないときは次の順で確認します。

  1. URL が https:// で始まり HTTPS 証明書が有効か(自己署名 NG)
  2. Streamable HTTP / SSE のどちらかに対応しているか(古い stdio 専用は不可)
  3. OAuth Redirect URI に https://claude.ai/api/.../callback が登録されているか
  4. 同時接続上限に達していないか(不要な Connector を Disable)
  5. Connector 詳細画面の「Test connection」ボタンで疎通確認

これでも繋がらない場合は、Anthropic の公式 Status ページで Connectors サービスの障害情報を確認するのが早道です。

まとめ

Claude Web 版の MCP 連携は、ブラウザだけで GitHub・Drive・Slack 等の業務サービスを Claude から直接操作できるようにする機能です。Pro プラン以上であれば任意の Remote MCP サーバーを URL 1 行で追加でき、OAuth 認証も 1 クリックで完了します。ローカルファイル操作は Desktop / Code に任せ、クラウド業務は Web 版 Connector で受け持つ — この役割分担が 2026 年の標準的な使い方です。

関連記事として Claude Remote MCP の使い方|OAuth 認証と API 設定を解説 では Claude API 経由での Remote MCP 接続を、Claude MCP とは — できること一覧と接続 5 手順 では MCP の概念全体を扱っています。

出典

参考になったら ♡
Clauder Navi 編集部
@clauder_navi

Anthropic の Claude / Claude Code を中心に、日本のエンジニア向けに最新動向と実務 を毎日発信。 運営方針 は メディアについて をご覧ください。