
Claude Windows MCP 設定|config.json と OneDrive 対策の手順
Windows で Claude に MCP(Model Context Protocol)サーバーを追加しようとすると、Mac 向けの記事をそのままなぞっても「failed」「disconnected」で止まることが多くあります。Windows 固有の落とし穴は Node.js と PowerShell の実行ポリシー、claude_desktop_config.json のパス記述、OneDrive 配下のフォルダ実体パスズレ、そして 設定変更後の完全終了の 4 点に集中しています。本記事は Anthropic 公式ドキュメントと、Windows 環境での実践記事をもとに、最短で MCP が「running」になる順序を整理しました。
Windows で Claude に MCP を入れる前提は Claude Desktop アプリ + Pro 以上のプラン + Node.js の 3 点です。Free プランは Cowork・MCP ともに利用できず、Node.js が無いと npx ベースの公式 MCP サーバーが起動しません。PowerShell の 実行ポリシーが Restricted のままだと npm install で弾かれるため、RemoteSigned への変更が事実上必須になります。
設定は 「メニュー → ファイル → 設定 → 開発者 → 設定を編集」から claude_desktop_config.json を直接開いて記述します。Windows ではパス区切りが \\ のエスケープ表記になる点と、スペース・日本語を含むパスはダブルクォートで囲む点が Mac との最大の違いです。
つまずきの本丸は OneDrive 環境のパスズレ と 設定が反映されない問題 の 2 つです。デスクトップやドキュメントが OneDrive 配下に同期されていると、%USERPROFILE%\Desktop と実体パスが食い違って filesystem MCP が掴めません。設定変更後は ウィンドウを閉じるだけでは不十分 で、タスクトレイから完全終了して再起動する必要があります。
目次 (12)
- Windows で Claude に MCP を入れる前提 — Desktop と Code でルートが違う
- 事前準備 — Node.js インストールと PowerShell 実行ポリシー変更
- Claude Desktop で MCP を有効化する 4 手順
- Step 1: 設定画面を開く
- Step 2: 開発者タブで JSON エディタを開く
- Step 3: claude_desktop_config.json を編集する
- Step 4: Claude Desktop を完全終了して再起動する
- claude_desktop_config.json の書き方 — パスとエスケープの罠
- OneDrive 環境のパス問題 — 実体パスを確認してから渡す
- 動作確認と「設定が反映されない」時の対処
- Claude Code 側で MCP を使う — CLI 1 行で済む
- まとめ — Windows MCP は「Node + PowerShell + パス + 完全終了」の 4 点
Windows で Claude に MCP を入れる前提 — Desktop と Code でルートが違う
Windows で「Claude に MCP を入れる」と言ったとき、入れ先は 2 系統に分かれます。チャット中心の Claude Desktop アプリと、ターミナル中心の Claude Code(CLI)です。MCP は両方に対応していますが、設定方法と難易度がまったく違います出典。
Claude Desktop 側は GUI から JSON ファイルを開いて手書きで追記するスタイルで、Windows ユーザーの大半はこちらを使います。一方の Claude Code 側は claude mcp add <name> <command> という CLI 1 行で完結するため、開発者であればこちらの方が早く済みます出典。本記事は前者の Claude Desktop を中心に解説し、最後に Claude Code 側の最短ルートも触れます。
利用前提として、Pro 以上のプランが必要です。Free プランでは MCP 連携・Cowork ともに利用できず、認証段階で機能が解放されません。プランの違いはClaude 料金プラン完全ガイド、MCP の全体像はClaude MCP とは|できること一覧と接続 5 手順の解説を併読してください。
事前準備 — Node.js インストールと PowerShell 実行ポリシー変更
Windows で MCP を動かす前に、必ず以下 2 点を整えます。
- Node.js LTS 版をインストール — 公式サイトからインストーラーを取得し、デフォルト設定で導入します。MCP の公式リファレンス実装の多くが
npx @modelcontextprotocol/server-*形式で起動するため、Node.js と npm が PATH に通っている必要があります。 - PowerShell の実行ポリシーを
RemoteSignedに変更 — 既定値のRestrictedのままだと、npm install やnpx実行時にスクリプトブロックで弾かれます。PowerShell を管理者として起動し、Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser RemoteSignedを実行してください出典。
確認は node -v と npm -v を新しい PowerShell ウィンドウで叩き、両方バージョンが返れば OK です。'node' is not recognized で止まる場合は PATH が反映されていないため、ウィンドウを開き直すか、最悪 OS を再起動します。Git for Windows もここで併せて入れておくと、後段で OneDrive パス問題を Get-Item 系コマンドで調査しやすくなります。
Claude Desktop で MCP を有効化する 4 手順
Claude Desktop を起動したら、以下の順序で設定画面に到達します。
Step 1: 設定画面を開く
ウィンドウ左上の三本線(メニュー)をクリック → ファイル → 設定 を選択します。Mac 版とメニュー構造が一致しないので、英語 UI の手順を見ているなら File メニューの位置に注意してください。
Step 2: 開発者タブで JSON エディタを開く
設定モーダルの左サイドバーから 開発者(Developer)タブを選び、ローカル MCP サーバー セクションの 設定を編集 ボタンをクリックします。クリックするとエクスプローラーが開き、claude_desktop_config.json の保管場所(通常 %APPDATA%\Claude\)が表示されます出典。
Step 3: claude_desktop_config.json を編集する
ファイルをテキストエディタ(VS Code 推奨)で開き、mcpServers キーの直下にサーバー定義を追記します。最小例は次のとおりです。
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@modelcontextprotocol/server-filesystem",
"C:\\Users\\<ユーザー名>\\Documents"
]
}
}
}
Windows 固有の注意は パス区切りを \\ でエスケープすることと、スペース・日本語を含むパスはダブルクォートで全体を囲むことです。\ 1 本だと JSON パーサがエスケープ文字として解釈し、Invalid character でロード失敗します出典。
Step 4: Claude Desktop を完全終了して再起動する
ウィンドウ右上の × で閉じるだけでは Claude Desktop はバックグラウンドに常駐します。タスクトレイ(画面右下)のアイコンを右クリック → 終了するか、タスクマネージャーで Claude.exe を落としてから再起動してください。これをやらないと JSON 編集が反映されず、「設定したのに使えない」と勘違いします出典。
claude_desktop_config.json の書き方 — パスとエスケープの罠
Windows で claude_desktop_config.json を書くときに繰り返し踏む地雷は 3 つあります。
- パス区切り
\をエスケープしていない —C:\Users\...を JSON に書くと\Uが不正シーケンスで解析エラーになります。\\に置換するか、C:/Users/...のスラッシュ表記に統一すれば回避できます。 - 環境変数
%USERPROFILE%を直書きしている —args内では環境変数が展開されません。フルパスで書くか、envキーで明示的に展開します。 - コマンドに
npx.cmdではなくnpxを書いてしまう — PowerShell からはnpxで動きますが、Claude Desktop の内部実行では.cmd拡張子が必要なケースがあります。失敗時は"command": "npx.cmd"に変えるのが定番ワークアラウンドです出典。
複数の MCP サーバーを追加するときは mcpServers 直下にキーを並べていく形になります。サーバー名(例: filesystem、github、notion)は Claude のチャット画面でツール一覧に表示されるため、自分が認識しやすい英数字名を付けてください。
OneDrive 環境のパス問題 — 実体パスを確認してから渡す
Windows MCP の最大のハマりどころが OneDrive 同期下のデスクトップ・ドキュメント問題です。Microsoft 365 を契約していると、既定で「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」が OneDrive 配下に同期され、実体パスが C:\Users\<name>\OneDrive\Desktop に置き換わっていることがあります。
このとき C:\Users\<name>\Desktop を filesystem MCP に渡しても、フォルダの実体は別の場所にあるため Claude からは何も見えません。failed や disconnected で接続自体が落ちることもあります出典。
回避には エクスプローラーでデスクトップを開いた状態でアドレスバーをクリックし、表示された実体パスを config にコピーします。あるいは PowerShell で Get-ItemProperty 'HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders' | Select-Object Desktop, Personal を叩けば、レジストリ上のリダイレクト先が一発で出ます。
会社支給の PC で OneDrive の同期解除ができない場合は、MCP に渡すルートを C:\mcp-workspace のような専用フォルダに切る運用が一番安全です。Claude の作業対象を OneDrive の外に隔離できるうえ、機密ファイルが意図せず参照されるリスクも下がります。
動作確認と「設定が反映されない」時の対処
Claude Desktop を再起動したら、チャット入力欄の左下にツールアイコン(プラグ型)が表示され、MCP サーバー名と利用可能なツールが一覧で出ます。filesystem を追加したなら read_file、write_file、list_directory などが見えるはずです。
ツールアイコンが出ない、あるいはサーバー名はあるが disconnected 表記の場合、診断手順は次の順です。
- 設定画面の開発者タブでログを確認 —
%APPDATA%\Claude\logs\配下にmcp-server-<name>.logが生成されます。ENOENTならパス問題、EACCESなら権限問題、MODULE_NOT_FOUNDなら npm パッケージ未取得です。 - npx でサーバー単体起動を試す — PowerShell で
npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem "C:\path"を直接実行し、エラーメッセージを取ります。Claude 経由だと潰されるスタックトレースがここで見えます。 - JSON 文法を JSON Lint にかける — カンマ漏れ・余分なカンマ・タブ文字混入が原因のことが多く、エディタで自動整形すると即発覚します。
- Claude Desktop のバックグラウンド常駐を疑う — タスクマネージャーで
Claude.exeが残っていないか確認し、残っていれば右クリック → タスクの終了 → 再起動します出典。
%APPDATA%\Claude 自体を一度削除してログイン情報以外を初期化すると、設定の取り違えで詰まったケースの 8 割は解消します。設定 JSON のバックアップを忘れず取ってから実行してください。
Claude Code 側で MCP を使う — CLI 1 行で済む
ターミナルで使う Claude Code 側は、JSON ファイル編集ではなく CLI コマンド で MCP を追加します。
claude mcp add filesystem npx -- -y @modelcontextprotocol/server-filesystem "C:\path"
claude mcp list
claude mcp remove filesystem
add の -- 以降は MCP サーバー側のコマンドライン引数として扱われ、空白を含むパスもダブルクォートで素直に通ります出典。stdio / SSE / Streamable HTTP の 3 方式に対応しており、stdio はローカルプロセス、SSE と Streamable HTTP はリモート MCP サーバー向けです。
Desktop と Code を併用している環境では、MCP の有効範囲が別々である点に注意してください。Desktop の claude_desktop_config.json と Code の設定は同期されないため、両方で使いたいなら両方に登録します。Claude Code 自体の Windows 導入はClaude Code Windows の使い方|WSL・WinGet 3 経路の設定方法で別途解説しています。
まとめ — Windows MCP は「Node + PowerShell + パス + 完全終了」の 4 点
Windows で Claude に MCP を入れる作業は、突き詰めると Node.js を入れる、PowerShell の実行ポリシーを緩める、claude_desktop_config.json のパスをエスケープする、設定後はタスクトレイから完全終了する の 4 点に集約されます。Mac の手順をなぞって動かないときの原因は、ほぼこの 4 つのどこかにあります。OneDrive 配下のリダイレクトと「ウィンドウ閉じただけ」問題は経験者でも踏むため、最初から実体パス確認とタスクマネージャー終了を癖にしておくと、後の作業時間が大きく削れます。MCP の対応サーバー一覧と独自実装のガイドはClaude MCP とは|できること一覧と接続 5 手順の解説を参照してください。