
Claude Opus 4.7 — 性能・料金・破壊的変更の要点
Anthropic は 2026 年 4 月 16 日、フラッグシップモデル Claude Opus 4.7 を一般公開しました。コーディング精度・高解像度ビジョン・長時間エージェント作業の全領域で前世代 Opus 4.6 から改善されており、API 価格は据え置きです。既存ユーザーには破壊的変更があるため、移行前に本記事と公式ガイドを必ずご確認ください。
Claude Opus 4.7 は 2026 年 4 月 16 日に一般公開された Anthropic の最新フラッグシップモデルです。
コーディング性能は CursorBench で 70%(Opus 4.6 比 +12pt)、ビジョンは Claude シリーズ初の最大 2,576px / 3.75MP に対応し、長時間エージェント作業でも精度が向上しています。
API 価格は入力 $5・出力 $25(税別 USD / 100 万トークン)で Opus 4.6 から据え置きです。
ただし temperature / top_p / top_k の指定や Extended Thinking Budget の設定は HTTP 400 エラーになる破壊的変更があり、既存の Opus 4.6 利用者は移行前に対応が必要です。
目次 (16)
- Claude Opus 4.7 とは — 2026-04-16 GA、現時点で最高性能の汎用モデル
- 性能の要点 — コーディング・ビジョン・長時間エージェント・知識ワーカーの 4 領域で改善
- 性能 1/4: コーディング — CursorBench 70%、CyberGym 解決数 3 倍、自己検証も向上
- 性能 2/4: ビジョン — 2,576px / 3.75MP 対応、XBOW 98.5%、座標 1:1 マッピング
- 性能 3/4: 長時間エージェント — Finance Agent 0.813、xhigh / Task Budgets 追加
- 性能 4/4: 知識ワーカー — .docx レッドライン・.pptx 編集・FS メモリの精度改善
- 料金の要点 — $5 入力 / $25 出力 per MTok、Opus 4.6 から価格据え置き
- 破壊的変更の要点 — Messages API 利用者は 4 つの 400 エラーに注意
- 1. サンプリングパラメータ廃止 — temperature / top_p / top_k 非デフォルト値で 400 エラー
- 2. Extended Thinking Budget 廃止 — Adaptive Thinking に書き換え必須
- 3. Thinking コンテンツのデフォルト省略 — display: "summarized" で復元
- 4. トークナイザー変更 — 最大 35% トークン増、max_tokens の余裕を確保
- 実務への影響と移行 — チェックリスト 4 点と新規採用判断ポイント
- 既存 Opus 4.6 ユーザーの移行 4 チェック — パラメータ削除・Adaptive 化・display 追加・max_tokens 増量
- 新規採用時の検討ポイント — 価格据え置きの純粋性能改善、トークン消費は実測必須
- 出典(一次情報)
Claude Opus 4.7 とは — 2026-04-16 GA、現時点で最高性能の汎用モデル
Claude Opus 4.7 は Anthropic のフラッグシップモデルです。Anthropic の公式ドキュメントでは 「現時点で最も有能な一般公開モデル(our most capable generally available model to date)」 と位置づけられています出典。
API モデル ID は claude-opus-4-7。コンテキストウィンドウは 100万トークン(1M)、
最大出力トークンは 128,000トークンで、Adaptive Thinking(アダプティブシンキング)に対応します
出典。
性能の要点 — コーディング・ビジョン・長時間エージェント・知識ワーカーの 4 領域で改善

Opus 4.7 で改善された 3 領域の要点を 1 枚に集約。各セクションで詳細を解説。
性能 1/4: コーディング — CursorBench 70%、CyberGym 解決数 3 倍、自己検証も向上
Anthropic の公式発表では、複数のコーディングベンチマークでの向上が示されています 出典。
| ベンチマーク | Opus 4.7 | Opus 4.6 |
|---|---|---|
| CursorBench | 70% | 58% |
| 93タスク コーディングベンチマーク(Opus 4.6 比改善) | +13% | — |
| CyberGym 本番タスク解決数(Opus 4.6 比) | 3倍 | — |
出典:出典また、コードの自己検証能力が向上しており、長時間のコーディングタスクでも 整合性を保ちやすくなっています出典。
性能 2/4: ビジョン — 2,576px / 3.75MP 対応、XBOW 98.5%、座標 1:1 マッピング
Claude シリーズで初めて 高解像度画像サポート が搭載されました 出典。
| 項目 | Opus 4.7 | 従来モデル |
|---|---|---|
| 最大解像度(長辺) | 2,576px | 1,568px |
| 最大解像度(面積) | 約3.75MP | 約1.15MP |
出典:出典視覚精度ベンチマーク(XBOW)では Opus 4.7 が 98.5%、Opus 4.6 は 54.5% でした 出典。 また、座標マッピングが 1:1ピクセル対応 になり、スケールファクターの計算が不要になりました 出典。
なお、高解像度画像はトークン消費量が増加します。追加の画像精度が不要な場合は、 送信前に画像をダウンサンプルすることでトークン使用量を抑えられます 出典。
性能 3/4: 長時間エージェント — Finance Agent 0.813、xhigh / Task Budgets 追加
金融エージェント評価(Finance Agent)では Opus 4.7 が 0.813、Opus 4.6 が 0.767 と向上しており、 Anthropic は GDPval-AA 評価で「state-of-the-art」と記しています 出典。
新たに xhigh エフォートレベル が追加されました。
コーディングやエージェント用途ではまず xhigh から試すことが推奨されています
出典。
また タスクバジェット(Task Budgets) がパブリックベータとして提供されます。 エージェントループ全体でのトークン使用目安を設定でき、モデルが予算を自己管理しながら 作業を完遂します出典。
性能 4/4: 知識ワーカー — .docx レッドライン・.pptx 編集・FS メモリの精度改善
本セクションの要点を以下に整理します。
.docxの差分追跡(レッドライン)や.pptxの編集品質が向上- ファイルシステムベースのメモリ(スクラッチパッド・ノートファイル)の読み書き精度が改善
出典:出典
料金の要点 — $5 入力 / $25 出力 per MTok、Opus 4.6 から価格据え置き
本セクションの要点を以下に整理します。
| 区分 | 単価(税別・USD) |
|---|---|
| 入力トークン | $5.00 / 100万トークン |
| 出力トークン | $25.00 / 100万トークン |
Opus 4.6 からの価格変更はありません 出典。 最新・正確な価格は必ず出典でご確認ください。
破壊的変更の要点 — Messages API 利用者は 4 つの 400 エラーに注意
Messages API を直接利用している場合に適用されます。 Claude Managed Agents を利用している場合は API の破壊的変更はありません 出典。

左: Opus 4.6 の旧パラメータ(400 エラーになる)。右: Opus 4.7 の新記法。
1. サンプリングパラメータ廃止 — temperature / top_p / top_k 非デフォルト値で 400 エラー
temperature・top_p・top_k をデフォルト以外の値に設定すると
400エラー が返ります。最も安全な対応は、これらのパラメータをリクエストから
完全に削除することです。なお temperature = 0 は従来から同一出力を保証するものではありませんでした
出典。
2. Extended Thinking Budget 廃止 — Adaptive Thinking に書き換え必須
thinking: {"type": "enabled", "budget_tokens": N} の設定は 400エラー になります。
思考を有効にするには Adaptive Thinking を使います
出典。
# Opus 4.6(旧)
thinking = {"type": "enabled", "budget_tokens": 32000}
# Opus 4.7(新)
thinking = {"type": "adaptive"}
output_config = {"effort": "high"}
Adaptive Thinking はデフォルトでオフです。使用する場合は thinking: {type: "adaptive"} を明示的に設定してください。
3. Thinking コンテンツのデフォルト省略 — display: "summarized" で復元
Thinking コンテンツはデフォルトでレスポンスに含まれなくなりました(エラーは発生しません)。
推論出力が必要な場合は display を設定します
出典。
thinking = {
"type": "adaptive",
"display": "summarized", # または "omitted"(デフォルト)
}
4. トークナイザー変更 — 最大 35% トークン増、max_tokens の余裕を確保
新しいトークナイザーを採用しており、同じ入力に対して Opus 4.6 比で
最大約35% 多くのトークン が使用される場合があります(コンテンツ種別により 1.0〜1.35倍)。
max_tokens パラメータに余裕を持たせた値への更新が推奨されます
出典。
実務への影響と移行 — チェックリスト 4 点と新規採用判断ポイント
既存 Opus 4.6 ユーザーの移行 4 チェック — パラメータ削除・Adaptive 化・display 追加・max_tokens 増量
本セクションの要点を以下に整理します。
temperature/top_p/top_kを明示指定しているリクエスト → パラメータを削除thinking.budget_tokensを設定しているコード → Adaptive Thinking 形式に書き換え- Thinking コンテンツをパースしているロジック →
display: "summarized"を追加 max_tokensの値 → トークナイザー変更を考慮して余裕を持たせた値に更新
Claude Code や Agent SDK 利用者向けに、 Claude API スキル を使ったコードベースへの自動マイグレーション適用も提供されています 出典。
新規採用時の検討ポイント — 価格据え置きの純粋性能改善、トークン消費は実測必須
高解像度ビジョン・コーディング精度・長時間エージェント作業が要件となるプロダクトには、 Opus 4.7 の採用を検討する価値があります。API 価格は Opus 4.6 と同一のため、 純粋な性能改善として評価できます。
ただし、トークナイザー変更によりコスト試算が変わる可能性があります。 本番移行前に代表的なワークロードでのトークン消費量を実測することを推奨します。
出典(一次情報)
本記事の作成に直接参照した一次情報源は以下の通りです。最新の正確な情報は各リンク先で必ずご確認ください。
- Anthropic: Introducing Claude Opus 4.7 — 公式発表(2026-04-16) -出典— API 破壊的変更・新機能詳細 -出典— Opus 4.6 → 4.7 移行手順
- Anthropic: Pricing — 最新価格(参照: 2026-04-23)