
Claude の Nucleating とは|スピナー動詞のオフ設定と仕組み
Claude Code を使っていると、処理中に "Nucleating" や "Zesting"、"Shenaniganing" といった見慣れない英単語がオレンジ色で回転しながら表示されることがある。これが スピナー動詞(spinner verbs) と呼ばれる UI 機能だ。
「Nucleating って何?エラー?」「目障りなのでオフにしたい」という声が開発者コミュニティで話題になった。本記事では、スピナー動詞の仕組みと、~/.claude/settings.json を使ったオフ・カスタマイズ方法を解説する。
目次 (11)
Claude の Nucleating とは
"Nucleating"(ニュークリエイティング)は、Claude Code が処理中にターミナルへ表示するスピナー動詞の一つだ。英語では「核形成する」「結晶化を促す」という意味で、化学・物理分野の専門用語でもある。
Claude Code では、モデルが応答を生成している間、ただのカーソル点滅ではなくランダムな動名詞(gerund)をオレンジ色で回転表示する仕様になっている。"Nucleating" はその単語リストの中でも特に目を引く語として話題になった。
これはバグでも異常でもなく、Anthropic が意図的に実装した演出機能だ。処理中に視覚的な動きを与えることでユーザーの待ち時間体験を改善する目的で導入されている。
スピナー動詞はなぜ存在するのか
AI が応答を生成する処理には数秒〜数十秒かかることがある。ターミナル上で何も動きがなければ「フリーズしたのではないか」と不安を感じるユーザーは多い。そこで Anthropic は、回転アニメーションと遊び心ある単語を組み合わせたインタラクティブなフィードバックを実装した。
使われる単語は毎回ランダムに変化し、単なる "Loading..." や "..." ではなく、思考・変容・探索を連想させる造語・専門用語が選ばれている。英語ネイティブには「考えている雰囲気」が伝わる工夫だが、英語に不慣れなユーザーや集中作業中のユーザーには邪魔と感じることもある。
この設定が変更可能であることは、2026年3月ごろに開発者コミュニティで発見・共有されて広まった(出典:Agent Wars — You can turn Claude's most annoying feature off)。
スピナー動詞の主な一覧
公式ドキュメントに完全な一覧はないが、コミュニティが確認している代表的なスピナー動詞を以下に挙げる。
| 動詞 | 意味 |
|---|---|
| Nucleating | 核形成する・結晶化を促す |
| Zesting | 熱意を持って取り組む |
| Shenaniganing | いたずら・奇妙な行動をする |
| Smooshing | 押しつぶす・混ぜ合わせる |
| Metamorphosing | 変容する |
| Cogitating | 深く思考する |
| Percolating | ゆっくりと浸透・ろ過する |
| Synthesizing | 統合・合成する |
| Ruminating | 反芻する・熟考する |
| Pondering | じっくり考える |
このリストは Claude Code のバージョンアップとともに変わる可能性がある。Anthropic が内部で管理するリストからランダムに選ばれる仕組みだ。
スピナー動詞をオフにする方法
スピナー動詞は ~/.claude/settings.json を編集することで無効化できる。設定ファイルがまだ存在しない場合は新規作成する。
手順
- ターミナルで
~/.claude/settings.jsonを任意のエディタで開く - 以下の JSON を追加する(既存の内容がある場合は適切にマージする)
- ファイルを保存し、Claude Code を再起動する
{
"spinnerVerbs": {
"mode": "replace",
"verbs": [""]
}
}
mode: "replace" を指定するとデフォルトの動詞リストが完全に置き換えられる。verbs に空文字列 "" だけを入れると、スピナーの回転メカニズムは動き続けるがテキストが空になり、実質的に動詞の表示が消える。
注意点:スピナーのアニメーション自体は継続する。処理中インジケーターが完全に消えるわけではなく、表示テキストのみが空になる挙動だ。
設定が反映されない場合の確認ポイント
- JSON の構文エラーがないか確認する(末尾カンマ・引用符の閉じ忘れに注意)
- ファイルパスが
~/.claude/settings.json(ホームディレクトリ配下)であることを確認する - Claude Code を完全に終了してから再起動する
カスタマイズ:自分だけの動詞リストを設定する
動詞を消すのではなく自分好みの単語に差し替えることもできる。mode: "replace" で任意の文字列配列を指定する。
{
"spinnerVerbs": {
"mode": "replace",
"verbs": ["Thinking", "Working", "Processing"]
}
}
上記の設定では "Thinking" / "Working" / "Processing" の 3 語がランダムに表示される。シンプルで意味が分かりやすい単語に揃えたい場合に便利だ。
既存リストに追加する(append モード)
デフォルトの動詞を残しつつ独自の単語を追加したい場合は mode: "append" を使う。
{
"spinnerVerbs": {
"mode": "append",
"verbs": ["Hacking", "Brewing"]
}
}
append モードでは Anthropic のデフォルトリストに指定した単語が追加される。自分の好きな単語を混ぜて楽しみたいときに使えるオプションだ。
settings.json の全体構成
~/.claude/settings.json は Claude Code のユーザーレベルの設定ファイルだ。プロジェクトごとの設定は <プロジェクトルート>/.claude/settings.json に記述することでユーザー設定を上書きできる。
spinnerVerbs はその設定項目の一つで、スピナー表示専用の設定ブロックだ。他の設定と共存させる場合は以下のように記述する。
{
"theme": "dark",
"spinnerVerbs": {
"mode": "replace",
"verbs": [""]
}
}
設定ファイルは JSON 形式なので、記述ミスがあると Claude Code の起動時にエラーになることがある。編集後は JSON バリデーターで構文確認しておくと安全だ。
Nucleating が長時間表示され続ける場合
「Nucleating など処理中の表示が 1 分以上止まらない」という場合、処理が長時間かかっているか、まれに stream が止まっている可能性がある。
次の手順で対応するとよい。
Ctrl+Cでコマンドを中断するclaude --resumeを実行して中断した会話の再開を試みる~/.claude/logs/配下のログファイルでエラー出力がないか確認する
ただし複雑なタスク(大量のファイル処理、長い応答生成など)では数分かかることが正常範囲内だ。スピナーが回っている限りは基本的に処理が続いていると判断してよい。
よくある質問
Q: Nucleating はバグですか? A: バグではない。Claude Code のスピナー動詞機能の演出テキストで、処理中の正常動作を示している。
Q: 日本語の動詞を設定できますか?
A: verbs 配列に日本語文字列を指定することは技術的には可能だが、ターミナルのフォントや文字幅の問題で表示が崩れることがある。英語単語か空文字での運用が安定している。
Q: チーム全員に同じ設定を適用できますか?
A: ユーザーレベルの ~/.claude/settings.json は個人設定だ。チーム共通にしたい場合はプロジェクトルートの .claude/settings.json に記述してリポジトリにコミットすると全員に適用される。
Q: この設定は Claude.ai(ウェブ版)にも効きますか?
A: spinnerVerbs は Claude Code(CLI)専用の設定だ。Claude.ai のウェブ版やモバイルアプリには影響しない。
スピナー動詞は Anthropic が仕込んだちょっとしたユーモアだが、集中作業の妨げになると感じるなら settings.json 1 行の変更でオフにできる。カスタマイズの自由度も高く、自分のターミナル体験を整えるための小さなチューニングとして試してみる価値がある。