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AI 開発環境 10 選を体系比較 — Claude Code / Codex / Antigravity IDE の skill・フォルダ構成・コマンド徹底解説

Clauder Navi 編集部 · 2026-05-27 時点

2026 年の AI 開発環境は CLI エージェント(Claude Code / Codex / Aider)、 IDE 統合(Cursor / Windsurf / Antigravity IDE / Kiro / GitHub Copilot)、 クラウド完結エージェント(Devin / Replit Agent)の 3 系統に分かれます。 本ページでは主要 10 ツールを 1 表で網羅し、続けて Anthropic Claude Code・OpenAI Codex・Google Antigravity IDE の skill 定義 / フォルダ構成 / 主要コマンドを体系比較します。

AIチャットによる記事要約 powered by Claude

2026 年 5 月時点で「外せない」AI 開発環境は Claude Code・OpenAI Codex・Google Antigravity IDE・Cursor・GitHub Copilot・Windsurf・Devin・Kiro・Aider・Replit Agent の 10 ツール。CLI エージェントは SWE-bench Pro で 50% 超のスコアを出し始め、複雑な多ファイル変更で IDE 系を凌ぐケースが増えています。

一方 IDE 系は Cursor / Windsurf / Antigravity IDE の 3 強構造で、Antigravity IDE は I/O 2026 で CLI(agy)+ SDK + Managed Agents APIを追加し、CLI 系・IDE 系の境界が崩れ始めました。 選定の軸は「終日 IDE に居るか / 終日ターミナルに居るか」と「自律実行をどこまで任せるか」の 2 つに集約されます。

Claude Code から乗り換える場合、Codex は AGENTS.md(SKILL.md ではない)、Antigravity IDE は Agent Skills + 動的サブエージェントと概念名が変わるため、本ページの深掘り表で skill 書式・フォルダ構成・コマンドの 1 対 1 対応を確認してから移行を進めるのが安全です。

AI 開発環境 10 選 完全比較表(2026-05 時点)

以下は実際にエンジニアが採用検討する 10 ツールを「形態 / 主モデル / 料金目安 / 強み / 注意点」で並べた一覧です。 料金は単独契約での 個人向け Pro 相当プラン月額(USD 表示・2026-05 時点)。 エンタープライズ価格は別途見積もりで、特に Antigravity IDE は Gemini Enterprise Agent Platform 経由の組織契約が用意されています。

# ツール 提供元 形態 主モデル 料金目安(個人 / 月) 強み 注意点
1 Claude Code Anthropic CLI エージェント(ターミナル常駐型) Claude Opus 4.7 / Sonnet 4.6 / Haiku 4.5 $20(Pro)/ $100(Max 5x)/ $200(Max 20x) SWE-bench Pro 51.8%、多ファイル編集で最速級、SKILL.md + hooks による拡張性 IDE 統合は外部プラグイン経由、GUI 派には学習コストあり
2 OpenAI Codex (CLI) OpenAI CLI エージェント + Mac アプリ + クラウド実行 GPT-5 / o4 系 $20(Plus)/ $200(Pro) ChatGPT サブスクと同一課金、AGENTS.md による階層的指示、cloud / local 両対応 ChatGPT アカウント前提、Claude Code に比べ SKILL のような共有資産概念が薄い
3 Antigravity IDE Google IDE(Desktop)+ CLI(agy)+ SDK + Managed Agents API Gemini 3.5 Flash / 3.1 Pro $20(Pro)/ $100(AI Ultra) I/O 2026 で発表、動的サブエージェントによる並列実行、プロジェクト横断ワークスペース 2.0 リリース直後で日本語事例が少ない、Gemini CLI からの移行ガイドが要参照
4 Cursor Anysphere IDE(VS Code fork)+ Composer/Agent マルチモデル(Claude / GPT / Gemini) $20(Pro · クレジット制) IDE 体験が滑らか、モデル選択自由度、Tab 補完が業界最高水準 2026-05 にクレジット制移行で Agent 多用時はコスト膨張、利用量管理必須
5 GitHub Copilot Microsoft / OpenAI IDE プラグイン + Copilot Workspace + Coding Agent GPT-5 / Claude / Gemini(切替可) $10(Pro)/ $19(Business)/ $39(Enterprise) エンタープライズ標準、GitHub Actions / PR レビュー統合、組織のセキュリティ統制が容易 自律性は Claude Code / Codex に一歩劣る、Workspace 機能は別ライセンス
6 Windsurf Cognition IDE(VS Code fork)+ Cascade エージェント + Devin 統合 マルチモデル + Cognition 独自 $20(Pro)/ $200(Max · Devin Cloud + Terminal CLI 含む) 2026 年に Cognition 傘下入り、Devin との統合で自律実行が強化 2026-05 から値上げ・プラン再編、移行コストが発生する利用者あり
7 Devin Cognition クラウド自律エージェント(Slack / Web から指示) Cognition 独自 + マルチモデル $500〜(Team) 長時間自律タスクに強い、PR 作成まで完結、非同期ワークフロー向き 個人向け料金が高い、デバッグ介入が CLI 系より遅い
8 Kiro Amazon IDE(VS Code fork)+ Spec 駆動開発 Claude(Bedrock 経由)+ Amazon Q $19(Pro) 仕様書(Spec)から実装まで一貫、AWS サービスとの統合 2026 年新興、エコシステム規模は Cursor / Windsurf に未到達
9 Aider OSS コミュニティ CLI エージェント(OSS) Claude / GPT / Gemini など任意 API 無料(API 従量課金のみ) OSS で改変自由、Git コミット連動が秀逸、API key だけで動作 UX は素朴、SKILL / hooks のような拡張機構は限定的
10 Replit Agent Replit クラウド完結(Web ブラウザのみ) Claude / GPT 系 $20(Core)/ $40(Teams) ローカル環境不要、デプロイまで Web 完結、教育・スタートアップ初期向け 大規模 monorepo / 既存社内コードへの適用は不向き

※ 料金・モデル名は 2026-05 時点。各社が頻繁にプラン改定するため、契約前に必ず公式ページで確認してください。

Claude Code・Codex・Antigravity IDE の体系比較(skill・フォルダ・コマンド)

ここからは Claude Code から他 2 ツールへ移行するまたは 他ツールから Claude Code に乗り換えるエンジニアを想定した、3 ツールの 1 対 1 対応表です。 概念名が違うだけで本質は近いものが多く、対応関係を押さえれば移行コストは数日に短縮できます。

① skill(再利用可能な指示パッケージ)の書き方

項目 Claude Code OpenAI Codex (CLI) Google Antigravity IDE
呼称 Skill AGENTS.md(global / 階層 / override) Agent Skills(Gemini CLI から継承)
定義ファイル SKILL.md AGENTS.md / AGENTS.override.md Agent Skills 定義(YAML + Markdown)
frontmatter YAML(name / description / allowed-tools / paths / hooks など 15 フィールド) 原則 frontmatter なし(Markdown 本文に直接ルール記述) YAML(skill 名・トリガー条件・利用ツールを定義)
呼び出し方法 Description のキーワード一致で自動起動 / /skill-name でも明示起動可 セッション開始時に階層を読み込み、ルールとして常時適用 Skill description 一致で自動 + Orchestrator が動的に呼び出し
付帯リソース scripts/ / references/ / assets/ をサブディレクトリに同梱可 同階層に追加 Markdown を置き本文から参照 scripts / templates を skill フォルダ内に同梱可
スコープ ユーザー(~/.claude/skills/)/ プロジェクト(.claude/skills/) グローバル(~/.codex/AGENTS.md)/ プロジェクトルート / サブディレクトリ ユーザー / プロジェクト / プロジェクト横断ワークスペース

② フォルダ構成(ユーザー設定の置き場所)

パス / 役割 Claude Code OpenAI Codex (CLI) Google Antigravity IDE
ホームディレクトリ ~/.claude/ ~/.codex/(CODEX_HOME 環境変数で変更可) プロジェクト中心モデル(従来のリポジトリ縛りを廃止)
設定ファイル settings.json / settings.local.json config.toml Project settings(GUI / CLI 両対応)
認証情報 OS keychain + ~/.claude/(暗号化) auth.json Google アカウント(OAuth)
メモリ(プロジェクト) CLAUDE.md(任意階層) AGENTS.md(任意階層・第一非空ファイルを採用) Project memory(プロジェクト設定に内蔵)
skill 格納 ~/.claude/skills/<name>/SKILL.md ~/.codex/rules/ + 階層 AGENTS.md Skills フォルダ(Agent Skills 形式)
カスタムコマンド ~/.claude/commands/<name>.md または skill から自動生成 ~/.codex/ 内のスラッシュコマンド定義 Antigravity プラグイン(旧 Extensions)
セッション履歴 ~/.claude/projects/<encoded-path>/*.jsonl ~/.codex/sessions/YYYY/MM/DD/ Project workspace 内に保存
ログ jsonl + tool-results ~/.codex/logs/ + history.jsonl Project log + Managed Agents 実行履歴

③ 主要コマンドの違い

用途 Claude Code OpenAI Codex (CLI) Google Antigravity IDE
起動(対話) claude codex agy
非対話 / スクリプト実行 claude -p "<prompt>" codex exec "<prompt>"(alias codex e) agy run "<prompt>"
セッション再開 claude --resume / --continue codex resume Project workspace から再開
初期化(指示ファイル雛形) /init(CLAUDE.md / .claude/ 生成) /init(AGENTS.md scaffold 生成) Project 作成ウィザード(GUI / CLI)
コンテキスト整理 /clear / /compact /clear Subagent 自動分離(手動 clear 不要のケース多)
メモリ管理 /memory AGENTS.md を直接編集 Project memory 設定 UI
スキル管理 /skill + skill ファイル編集 AGENTS.md / ~/.codex/rules/ を直接編集 Skill 管理 UI + CLI
サブエージェント /agents + Agent ツール呼出 明示的なサブエージェント概念は限定的 動的サブエージェント(Orchestrator が自動分解)
フック /hooks + settings.json 編集 config.toml + シェル統合 Hooks(Gemini CLI から継承)
定期実行 /schedule / /loop 外部 cron 経由が中心 Managed Agents API(Gemini API 経由)+ Scheduled tasks

④ 結論 — どれを選ぶか

概念対応を整理すると、Claude Code の Skill ≒ Codex の AGENTS.md ≒ Antigravity IDE の Agent SkillsClaude Code の hooks ≒ Antigravity IDE の HooksClaude Code の Agents ≒ Antigravity IDE の 動的サブエージェントと ほぼ 1 対 1 で対応します。Codex は「1 個の Markdown(AGENTS.md)に全部書く」シンプル系、 Claude Code は「skill / hook / agent / command を分けて整理する」モジュラー系、 Antigravity IDE は「動的サブエージェント + Managed Agents API」自動分解系という設計思想の差です。

当社(Clauder Navi 編集部)の運用観点では、terminal で多ファイル編集する案件は Claude CodeChatGPT 課金で済ませたい単発案件は Codex長時間並列タスク・API 連携は Antigravity IDE の Managed Agents という棲み分けが現時点で最効率です。

🆘 Claude Code が使用量上限に達したときの「続き」を Codex / Antigravity IDE で動かす完全ガイド

Claude Max 20x プランでも 5 時間ウィンドウや週次・月次の上限はあります。当社編集部でも複数セッション並列で重い改修を回している最中に 「あと 30 分で上限到達」のメッセージが出ることが月に数回あります。そのたびに作業を止めずに済むよう、 Claude Code で作り込んだ skill・hook・agent を Codex / Antigravity IDE に「持ち込む」具体的手順を 当社の実構成(skills × 5、agents × 19、hooks 5 イベント)を例に整理しました。

① まず「持ち出す資産」を棚卸しする(Claude Code 側の構成例)

移行前に、Claude Code 側で何が動いているかをディレクトリ単位で把握します。当社プロジェクトの場合は以下のような構成です。

~/.claude/                          # ユーザー共通(全プロジェクト共有)
├── settings.json                   # 共通設定(hooks / 環境変数 / 権限)
├── skills/   (※存在しなければ未使用)
├── agents/   (※同上)
└── projects/<encoded-path>/
    └── *.jsonl                     # セッション履歴

<repo>/.claude/                     # プロジェクト固有(git 管理)
├── settings.json                   # プロジェクト hooks
├── skills/
│   └── <skill-name>/SKILL.md       # YAML frontmatter + Markdown 本文
├── agents/
│   └── <agent-name>.md             # frontmatter で description / tools 等
├── commands/
│   └── <name>.md                   # スラッシュコマンド定義
└── hooks/   (任意配置のシェルスクリプト)

棚卸しは find <repo>/.claude -type fjq '.hooks | keys' .claude/settings.json で 30 秒。当社は skills 5 / agents 19 / hooks 5 イベントでした。 この個数感がそのまま移行コストに直結します(skills ≤ 5 ならコピー、≥ 10 なら参照リンク戦略が後述で重要になります)。

② Codex(OpenAI)に移行する手順 — 「全部 AGENTS.md に集約」が基本

Codex は「1 個の Markdown(AGENTS.md)に階層で書く」設計思想なので、 Claude Code の細かい skill / agent / hook を そのままの 1 対 1 ファイル構造で持ち込むことはできません。 代わりに、AGENTS.md を「目次 + 各 skill の本文」として 1 ファイル化します。

  1. ~/.codex/AGENTS.md(global)に共通指示を移植 — Claude Code の ~/.claude/CLAUDE.md 相当をここに貼り付け
  2. <repo>/AGENTS.md(project)に skill 本文を連結 — 各 SKILL.md の YAML frontmatter を削り、## skill-name 見出しで結合。Codex はセッション開始時にすべて読み込みルールとして適用します
  3. agents/ は AGENTS.md 内に「役割定義」として書く — 例:「fukatsu(Web プロデューサー役): UX 設計・情報設計を担当。応答は Markdown 構造で …」
  4. hooks は ~/.codex/rules/ + shell スクリプトで代替 — Codex には Claude Code のような hook イベント機構が無いため、PreToolUse 相当のチェックは rules/default.rulesprefix_rule(...) による allow/deny で実現。UserPromptSubmit のような毎ターン注入は OS の cron か .bashrc から定期トリガで代替
  5. slash commands は AGENTS.md に「マクロ定義」として記述 — 「/deploy と入力されたら以下を実行: …」と書くだけ

実行は codex resume(直前セッション続行)または codex exec "Claude Code でやっていた続きをやって"。 ChatGPT Pro / Plus の課金枠から消費されるため、Claude の上限とは独立しています。

③ Antigravity IDE(Google)に移行する手順 — Claude Code 構造をかなりそのまま持ち込める

Antigravity IDE は Gemini CLI から継承した Agent Skills / Hooks / Subagents / Extensions(プラグイン)を備えており、 Claude Code の構造に最も近い形で受け止められます。当社が試した移行手順は以下です。

  1. Antigravity プロジェクトを新規作成 — Desktop アプリの「New Project」または CLI agy init。プロジェクトフォルダは Claude Code の repo をそのまま指定可
  2. SKILL.md を Agent Skills フォーマットに変換 — frontmatter の name / description はそのまま、allowed-tools は Antigravity の tool 名にマッピング、本文 Markdown はそのまま使えます。 置き場所は <project>/.antigravity/skills/<name>/SKILL.md
  3. hooks は Hooks 機構にそのまま移植 — Antigravity の Hooks は Gemini CLI 互換で、 PreToolUse / PostToolUse / UserPromptSubmit / SessionStart / Stop の 5 イベントが Claude Code と同名・同タイミングで使えます。 settings.json の hooks セクションをそのまま .antigravity/hooks.json にコピー(キー名はほぼ同じ)
  4. agents は Workflow + 動的サブエージェントに分離 — 「常駐の役割定義」は Workflow ノードとして定義(役割 = 1 Workflow node)、 「タスクごとに切るエージェント」は 動的サブエージェントとして Orchestrator に任せる。手動で Agent ツールを呼ぶ Claude Code とは違い、 Antigravity は Orchestrator が「このタスクは fukatsu(UX 役)に振るべき」と自動判定します
  5. commands は Antigravity プラグイン(旧 Extensions)に変換 — 各 .claude/commands/<name>.md を Antigravity プラグイン形式にラップ。 「同じ名前で同じ動作」を維持する場合はテンプレ変換スクリプトを 1 回書けば全件自動移行可能

④ ファイル配置戦略 — コピー / シンボリックリンク / 参照ルールの使い分け

資産を「持ち込む」物理的なやり方は 3 通りあり、運用方針によって選択が分かれます。

パターン 具体的やり方 適した状況 注意点
A. コピー cp -r .claude/skills/* .antigravity/skills/(または Codex 側 AGENTS.md に貼り付け) skill 数 ≤ 5・移行先で改修する前提・Claude Code 側に戻る予定なし 両側で diff が発生すると同期管理が必要。Claude Code 復帰時に上書き事故
B. シンボリックリンク ln -s ../.claude/skills/<name> .antigravity/skills/<name> skill 数 ≥ 10・両環境を行き来する・Single Source of Truth を維持したい git にコミット時は symlink がそのまま記録されるため、CI ランナーや別マシンで壊れることがある
C. 参照ルール AGENTS.md / Workflow から「.claude/skills/<name>/SKILL.md を読んでルールに従う」と相対 path 参照 Codex に限る(AGENTS.md は外部 file 参照可)。両環境を「ファイル分離・参照統合」したい 移行先ツールが Markdown 外部参照の解釈に強くないと無視される。Codex は強い、Antigravity は Skills 機構を直接使う方が確実

当社の推奨は 「skills は B(シンボリックリンク)/ hooks は A(コピーして移行先 hooks.json に貼り付け)/ commands は A」です。 skills は本文が長いため重複管理が辛く、hooks は移行先で別のシェルスクリプトを呼ぶ可能性が高いためコピー後に独立改修するのが安全です。

⑤ Antigravity の Workflow で hook を「置き換える」べきか、それとも「Hooks 機構」をそのまま使うか

会長から実際にいただいた質問への結論を先に書きます。同名 hook イベント(PreToolUse 等)で済むなら Hooks 機構をそのまま使い、 多段の処理や条件分岐が要るなら Workflow に置き換えるのが正解です。

Claude Code hook の用途 Antigravity 側の最適な置き換え先 理由
UserPromptSubmit(毎発話前に外部 context を注入) Hooks 機構の同名 hook(UserPromptSubmit) 同名イベント・同タイミング。シェルスクリプト出力 → context 注入の流れも同じ
PreToolUse(ツール実行前のガード) Hooks 機構の PreToolUse(単純ガード)/ Workflow の Before-Tool node(分岐あり) 「特定 path への書込みを拒否」レベルなら Hooks。「ファイル種別で 3 分岐」レベルなら Workflow
SessionStart(セッション開始時に状況把握スクリプト) Workflow の Bootstrap node Antigravity の Workflow は「セッション開始 → bootstrap → main → cleanup」と段階構造を組めるため、複数の状況確認スクリプトを並列実行できる
Stop(セッション終了時のクリーンアップ) Workflow の Cleanup node 同上。複数の後処理(ChatWork 通知 + ログアーカイブ + worktree 削除等)を並列化しやすい
PostToolUse(ツール実行後のフォローアップ) Hooks 機構の同名 hook 単発処理なら Hooks で十分。「テスト失敗時に別エージェント呼出」レベルなら Workflow + Subagent

実務的には、移行 1 日目は全 hook を Hooks 機構にコピー(動作確認最優先)、 2 日目以降に「Workflow に上げると並列化で速くなるもの」を絞って書き換える、という二段階移行が最も安全です。

⑥ 実例 — 当社の skill / hook を Codex / Antigravity に一括移行するシェル雛形

当社編集部で実際に使っている移行スクリプトの骨格です。これをベースに改修すれば 30 分で全資産が両環境にコピーされます。

# ===== Claude Code → Codex =====
# 全 skill を AGENTS.md に連結
{
  echo "# Project Agent Instructions(Claude Code skills を統合)"
  for f in .claude/skills/*/SKILL.md; do
    name=$(basename $(dirname "$f"))
    echo ""; echo "## $name"; echo ""
    # frontmatter を除いて本文だけ抜く
    awk '/^---$/{c++;next} c==2' "$f"
  done
} > AGENTS.md

# ===== Claude Code → Antigravity IDE =====
mkdir -p .antigravity/skills .antigravity/hooks
# skills は symlink(SSOT 維持)
for d in .claude/skills/*/; do
  name=$(basename "$d")
  ln -sf "../../.claude/skills/$name" ".antigravity/skills/$name"
done
# hooks はコピー(独立改修前提)
jq '.hooks' .claude/settings.json > .antigravity/hooks.json

# ===== 検証 =====
codex exec "棚卸し: AGENTS.md に何が読み込まれているか箇条書きで列挙して"
agy run "棚卸し: 認識している skill / hook を一覧で出して"

⑦ 切替判断のチェックリスト(上限まで 30 分のとき何をするか)

  1. 残り 30 分: 進行中タスクをコミット → push まで完走させる(切替で context を失わないため)
  2. 残り 15 分: 次タスクの計画書を 06_pipeline/plans/ に書く(他ツールでも参照できる Single Source of Truth)
  3. 残り 5 分: 上の ⑥ 移行スクリプトを実行 → AGENTS.md / .antigravity/ が更新される
  4. 上限到達後: まず codex resume を試す(セットアップが最小)。並列化や hook 連携が要れば agy に切替
  5. 復帰後: Claude Code に戻り、上限中に Codex / Antigravity 側で変更したファイルを git pull で取り込む

当社編集部では、上限到達 → Codex で 5〜30 分つなぎ → Claude Code 復帰という運用が最頻パターンです。 Antigravity に常時 fallback を組むのは、複数エージェント並列の重い案件(雑誌記事 10 本同時生成等)に限ります。

📘 誰でもできる切替手順書(SOP)— Claude Code ↔ Codex / Antigravity IDE

上のガイドは「概念整理」でした。ここからは、誰でも順番にチェックを入れて辿るだけで切替が完結する手順書(SOP)です。 当社編集部の運用 SOP をほぼそのまま公開しています。コピペで動くコマンドを優先し、判断分岐は最小限に絞っています。

① 切替前の確認 5 点(2 分で終わるチェックリスト)

切替に進む前に、これだけは必ず確認します。1 つでも欠けると 「戻った時に作業が繋がらない」 事故が起きます。

  1. 残り上限時間を Claude Code 画面で確認/cost または画面下部の残量表示。残 30 分以下なら切替準備開始
  2. 進行中作業を必ず commit + push するgit status → 未 commit があれば git add ; git commit ; git push切替後に編集すると別履歴で衝突するので、ここで必ず push まで完了させる
  3. 計画書 / TODO を `06_pipeline/plans/YYYY-MM-DD_topic.md` に書く — Claude Code セッション内の TodoWrite は別ツールから読めないため、ファイルとして残す。「次に何をやるか」が明確に書かれていることを確認
  4. `.claude/skills/` `.claude/agents/` `.claude/settings.json` の最終 commit を確認git log -1 .claude/。これらが git に乗っていれば、別ツールから参照できる
  5. 移行先ツール(codex / agy)のインストール状況を確認which codex && codex --version / which agy && agy --version。未インストールなら ② か ③ の「初回セットアップ」から開始

② Codex(OpenAI)に一時切替する手順

最も簡単な切替先です。インストール 3 分、認証 1 分、起動 10 秒。当社編集部の 7 割の上限ケースはこれで凌げます。

2-A. 初回セットアップ(初回 1 回だけ実行)

# Node.js 18+ が前提(Claude Code を入れている環境ならほぼ満たす)
npm install -g @openai/codex-cli

# 認証(ブラウザが開き、ChatGPT アカウントでログイン)
codex login

# プロジェクトルートに移動して AGENTS.md を生成
cd <your-project>
codex /init     # AGENTS.md scaffold が自動生成される

# 当社の場合: Claude Code の skill を AGENTS.md に統合
{
  echo "# Project Agent Instructions(Claude Code skills を統合)"
  for f in .claude/skills/*/SKILL.md; do
    name=$(basename $(dirname "$f"))
    echo ""; echo "## $name"; echo ""
    awk '/^---$/{c++;next} c==2' "$f"
  done
} > AGENTS.md
git add AGENTS.md && git commit -m "chore: AGENTS.md を Claude Code skills から生成"

2-B. 起動手順(切替のたびに毎回)

# プロジェクトルートで
cd <your-project>

# 直前の Codex セッションを再開する場合
codex resume

# 初回起動(or 別タスク開始)の場合
codex

# 非対話(スクリプト的に流す)場合
codex exec "計画書 06_pipeline/plans/2026-05-27_topic.md の通りに作業を進めてほしい"

2-C. 動作確認(起動後すぐ)

  1. AGENTS.md に何が読み込まれていますか?要点を箇条書きで列挙してください と入力 → Claude Code の skill 名が並べば成功
  2. 06_pipeline/plans/ の直近の計画書を読んで、次に何をやればよいか教えてください → 計画書の TODO リストが返れば正常
  3. git status を必ず確認 — Codex が勝手にファイルを変更していないか確認

③ Antigravity IDE(Google)に一時切替する手順

複数エージェント並列が必要なときの切替先です。Codex に比べてセットアップに時間がかかる(初回 10 分)ため、 当社では「Codex で間に合わない重い案件」専用にしています。GUI 操作中心のため、誰でも扱いやすい点が利点。

3-A. 初回セットアップ(初回 1 回だけ実行)

  1. Desktop アプリをダウンロードantigravity.google から OS に合わせてインストール
  2. CLI(agy)も入れる — Desktop アプリ起動後の Settings → CLI で「Install agy」をクリック。または curl -fsSL https://antigravity.google/install.sh | sh(公式手順を必ず確認)
  3. Google アカウントでログイン — Pro($20)または AI Ultra($100)プラン契約後にログイン
  4. プロジェクトを import — Desktop の「Open Project」で Claude Code を使っているリポジトリを指定。新しい .antigravity/ ディレクトリが自動生成される(.claude/ は触られない)
  5. Claude Code の skill / hook を変換コピー:
    mkdir -p .antigravity/skills .antigravity/hooks
    # skills は SSOT 維持で symlink(壊さない構成)
    for d in .claude/skills/*/; do
      name=$(basename "$d")
      ln -sf "../../.claude/skills/$name" ".antigravity/skills/$name"
    done
    # hooks は独立 copy(移行先で改修する前提)
    jq '.hooks' .claude/settings.json > .antigravity/hooks.json
    git add .antigravity/
    git commit -m "chore: Antigravity IDE 用の skills symlink + hooks copy を追加"

3-B. 起動手順(切替のたびに毎回)

# GUI 派
# Desktop アプリを開き、プロジェクトを選んで「Open」

# CLI 派
cd <your-project>
agy            # 対話モード
agy run "計画書 06_pipeline/plans/_topic.md の通りに作業を進めて"

3-C. 動作確認(起動後すぐ)

  1. 認識している skill / hook を一覧で出してください → Claude Code 側の 5 skill 名が並べば成功
  2. 次のタスク 1 つを動的サブエージェントで実行してください → Orchestrator がサブエージェントを自動分解すれば正常
  3. git status を必ず確認.antigravity/ 以外に変更が出ていないか確認

④ Claude Code に戻ったときに「作業が繋がる」7 つの pointers

切替中の作業を Claude Code 復帰時にスムーズに引き継ぐため、切替中の作業中に必ずやっておく 7 つです。 ここを怠ると「Codex で 30 分作業 → Claude Code に戻ったら何をしていたか分からない」という事故が起きます。

  1. commit を頻繁に切る — Codex / Antigravity 側で 30 分ごと最低 1 回 commit。Claude Code セッションは git の commit ログから前回の続きを読み取ります
  2. 毎 commit を即 push する — Claude Code は別マシン・別 worktree から復帰することもあるため、リモートに上がっていないと取りに行けません
  3. 計画書 06_pipeline/plans/YYYY-MM-DD_topic.md のチェックボックスを更新 — 完了した step を [x] にして commit。Claude Code 復帰時、最初にこのファイルを読みます
  4. TodoWrite の代わりに TASKS.md をプロジェクトルートに置く — Claude Code の TodoWrite データは別ツールから見えないため、テキストファイル化して同期
  5. 進行中タスクの「最後の指示」を最終 commit メッセージに書く — 例: wip(checkout): step 4 まで完了、次は支払い API 連携(計画書 §3.5)。Claude Code 復帰時に git log -1 で即 catch-up できる
  6. 移行先で書いた skill / hook の変更は別 PR で出す — Codex / Antigravity 側で skill 修正したい場合、.claude/skills/ を直接編集せず、.antigravity/ または AGENTS.md 側だけ触る。同期は Claude Code 復帰後に手動で取り込む
  7. 「環境差」を README にメモ — Codex は AGENTS.md 1 ファイル / Claude Code は .claude/skills/ 複数ファイルと構造が違うため、修正方針が変わる。プロジェクト README に「現在 Codex で作業中」と書いておくと、復帰時に混乱しません

⑤ Claude Code 環境を壊さない 7 つの注意点(やってはいけないこと)

これらは「Claude Code に戻れない」事態を招くため、絶対にやってはいけません。当社編集部の事故事例から抽出した 7 つです。

  1. .claude/settings.json を Codex / Antigravity から直接編集しない — Claude Code 専用のキー(hooks の triggerType 等)が他ツールから無効値で上書きされると、Claude Code が起動しなくなることがある。skill / hook の修正は移行先専用ファイル(AGENTS.md / .antigravity/)で行う
  2. .claude/skills/ .claude/agents/ を物理削除しない — symlink で参照しているだけなので、元ファイルを消すと両方壊れる。整理したい場合は別ブランチで
  3. ~/.claude/projects/<encoded-path>/*.jsonl を移動・削除しない — これが Claude Code のセッション履歴本体。消すと claude --resume ができなくなる
  4. .claude/settings.local.json を git 管理に追加しない — このファイルは個人別の secrets を含む可能性があり、.gitignore 済。コピーしてチームに渡してはいけない
  5. ❌ 移行先ツールに同名の .claude/ を作らない — Antigravity が誤って .claude/ に書き込むと Claude Code の本来の設定と混在する。Antigravity は必ず .antigravity/ 配下に閉じ込める
  6. ❌ hooks シェルスクリプトを移行先で書き換えないtools/hooks/*.sh のような共通スクリプトを Codex 用に改修すると、Claude Code 復帰時に同じスクリプトが期待外動作になる。改修したいなら別ファイル(tools/hooks/codex_*.sh 等)を新設
  7. ❌ 別エンジンのセッション履歴を ~/.claude/projects/ に混入させない — Codex / Antigravity の history は独自フォーマット(JSONL ではない可能性)。Claude Code の jsonl と互換性が無いため、混ぜると Claude Code の履歴読み込みが壊れる

⑥ Claude Code 使用に戻すときの手順書(復帰チェックリスト)

上限がリセットされた・課金プラン変更で復帰可能になった等のタイミングで、Claude Code に「綺麗に」戻る手順です。 このチェックリストを 1 つずつ満たすだけで、切替中の作業がそのまま続行できます

  1. 移行先ツールの作業を完了・commit + push — Codex / Antigravity 側で実行中なら必ず完了させる。中途半端な状態で Claude Code に戻ると、誰がどこを触ったか追跡不能になる
  2. ローカルで git fetch && git pull --rebase — 切替中にリモートで進んだ commit を取り込む。conflict が出たら git status で確認、手動解決
  3. 切替中の変更内容を git log origin/main..HEAD または GitHub PR 画面で確認 — どのファイルが変わったか、何件 commit が増えたかを目視。期待と差があれば追跡
  4. 計画書 06_pipeline/plans/YYYY-MM-DD_topic.md のチェックボックスが最新かを確認 — 切替中に進めた step が [x] になっていない場合は、ここで手動で更新して commit
  5. Claude Code を起動して状況復元claude --resume(直前セッション続行)または claude + 「git log -10 と計画書 plans/<today>_topic.md を読んで、次のタスクから再開してください」と入力
  6. 移行先ツールの作業ファイルを片付けるAGENTS.md / .antigravity/hooks.json 等が古い場合は再生成。SSOT の .claude/skills/ が更新されていたら ⑥ の symlink を再構築
  7. 動作確認: skill / hook がすべて生きているか — Claude Code 内で /skill list(または認識スキル一覧の確認プロンプト)を実行し、5 個並べば成功。並ばない場合は git diff で .claude/ の意図しない変更を探す

この 7 ステップで 「Codex で 30 分つなぎ → Claude Code に戻り完全復帰」 が再現性をもって実行できます。 当社編集部では月に 4〜6 回このサイクルを回しており、復帰失敗率はゼロです。最初の 1〜2 回は紙にチェックしながら、慣れたら頭の中だけで回せるようになります。

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本ページは 2026-05-27 時点の公開情報をもとに編集部がまとめたものです。各社の最新仕様・料金は変更される可能性があるため、 導入前に必ず公式情報をご確認ください。