
Claude Code Channels とは|Discord/Telegram 連携設定と活用法
Claude Code v2.1.80 で追加された Channels は、Discord や Telegram などの外部プラットフォームからローカルで稼働中の Claude Code セッションにメッセージをリアルタイムで送り込む機能です。「ターミナルに張り付かなくても外出先のスマートフォンから指示を出せる」という非同期ペアプログラミングを実現します。本記事では、Channels の概要から Discord・Telegram それぞれの設定手順・実際の活用例・注意点まで解説します。
目次 (13)
Claude Code Channels とは
Channels は MCP(Model Context Protocol)サーバー型のプラグインとして実装されています。Discord ボットや Telegram ボットが橋渡し役となり、外部から送られたメッセージを稼働中の Claude Code セッションに <channel> イベントとして注入します。
Anthropic 公式の説明には「Use channels to push messages, alerts, and webhooks into your code.claude.com」とあり(出典:Serverworks ブログ)、CI アラートや Webhook を Claude Code に直接流すことが主目的のひとつです。
通信は一方向・双方向の両方に対応しています。
- 一方向: CI パイプラインの失敗通知など、外部システムから Claude Code に情報を「プッシュ」する
- 双方向: スマートフォンの DM から Claude Code に質問・指示を出し、結果を受け取る
現時点ではリサーチプレビュー版として提供されており、対応プラットフォームは Discord と Telegram の 2 種類です。
バージョン履歴
Channels は v2.1.77 から v2.1.81 にかけて段階的にリリースされました。v2.1.80 で Channels サポートが正式に追加され、同じリリースサイクル中には @-mention によるサブエージェント指定(v2.1.78)や --agent セッション機能、/branch コマンドなども導入されています。
Channels でできること
Channels が実用的に役立つシーンは多岐にわたります。
モバイルからの非同期作業依頼
外出中でも Telegram DM から「このバグ直しておいて」と送るだけで、PC 上で稼働中の Claude Code が処理を進めます。ターミナルに戻った時には差分が用意されているというワークフローが実現します。
CI/CD 失敗の自動対応
テストが落ちた際、GitHub Actions などの Webhook を Discord の専用チャンネルに流し、Claude Code がアラートを受け取って自動で原因調査・修正を開始するフローが構築できます。エラーログを貼り付けて「なぜ失敗したか教えて」と送れば、Claude Code がコードを読んで解説してくれます。
コードレビューの非同期依頼
会議中でも「この関数のパフォーマンス問題を調べておいて」と送っておくと、空き時間に Claude Code が分析を進めます。
事前準備
Channels を使うには以下を準備します。
Bun のインストール
Channels プラグインの動作には JavaScript ランタイムの Bun が必要です。以下のコマンドでインストール済みか確認します。
bun --version
未インストールの場合は 公式サイト(bun.sh) からインストールしてください。macOS・Linux・Windows(WSL)に対応しています。
Discord または Telegram のボットアカウント
- Discord: Discord Developer Portal でアプリケーションとボットを作成します
- Telegram: Telegram アプリ内の BotFather に
/newbotを送信してトークンを取得します
Discord 連携の設定手順
以下の手順は Qiita の記事(Claude Code Channels 完全ガイド)を参考にまとめています。
- Discord Developer Portal で新規アプリケーションを作成し、Bot タブからボットを追加する
- 「Privileged Gateway Intents」の Message Content Intent を必ず有効化する(この設定を忘れるとメッセージが届かない)
- View Channels・Send Messages・Attach Files など必要な権限を付与し、招待リンクを生成してボットをサーバーに招待する
- Claude Code を起動し、プラグインをインストールする
/plugin install discord@claude-plugins-official
- Bot トークンを設定する
/discord:configure <your-bot-token>
- Discord から作成したボットに DM を送ると、ペアリング用コードが返ってくる。コードを承認してペアリングを完了する
これで Discord のチャンネルや DM から Claude Code にメッセージを送れるようになります。セキュリティ上、個人専用の Discord サーバーを新規作成して使うことが推奨されています。
Telegram 連携の設定手順
Telegram は Discord に比べてボット作成の手順がシンプルです(出典:note: Channels を使って ClaudeCode を Discord から呼び出してみよう)。
- Telegram の BotFather に
/newbotを送り、ボット名とユーザー名を設定してトークンを取得する - Claude Code を起動し、プラグインをインストールする
/plugin install telegram@claude-plugins-official
- トークンを設定する
/telegram:configure <your-bot-token>
- Telegram から作成したボットに
/startを送ってペアリングを完了する
Telegram はモバイルからの利用が中心になる場合に特に便利です。
応答モードの設定
Channels には、Claude Code が反応するタイミングを制御する 2 つのモードがあります。
- 常時反応モード: 送られたメッセージすべてに自動で応答する。個人利用の DM に向いている
- メンション応答モード:
@Claudeのようにメンションした場合のみ応答する。チームで共有のチャンネルを使う際に意図しない起動を防げる
チームで Channels を活用する場合は、メンション応答モードを基本とし、必要な時だけ Claude Code を呼び出す運用が安全です。
活用例:CI 失敗を自動修正させる
実際の開発ワークフローへの組み込み例として、CI/CD の失敗を自動修正するフローを紹介します。
- GitHub Actions などのパイプラインが失敗したら Webhook で Discord の専用チャンネルに通知を送る
- 通知内容(エラーログ・失敗ファイル・行番号)が Claude Code の Channels 経由でセッションに流れ込む
- Claude Code がコードを読んで原因を特定し、修正案を作成する
- 修正完了のメッセージが Discord に返ってくる
外出中にスマートフォンで「テスト失敗: auth_service.py L47 AssertionError」という通知を受け取り、「直しておいて」と返信するだけで修正が進むフローです。CI の失敗対応にかかる時間を大幅に削減できます。
チームでの活用ポイント
チームで Channels を使う際に押さえておきたい点を整理します。
- 専用サーバーの分離: 個人のメインサーバーではなく、Claude Code 連携専用のサーバーを作成する
- チャンネル設計: 「CI アラート用」「質問用」「作業依頼用」などチャンネルを分けることで、用途ごとに Claude Code の動作を整理できる
- 権限管理: ボットに必要最小限の権限のみ付与し、不特定多数からの操作を防ぐ
制限事項と注意点
Channels を本番運用に使う前に、以下の制限を把握しておく必要があります。
- セッション起動中のみ有効: Claude Code を閉じると受信できなくなる。常時稼働させるには PC を起動したまま、またはサーバー上で運用する必要がある
- 認証方式: API キー認証には非対応で、claude.ai へのログインが必要
- 対応プラットフォームは現在 2 種のみ: Discord と Telegram のみ(Slack・Teams 等は未対応)
- コンテキスト長の制約: セッションのコンテキストが長くなると機能が不安定になる可能性がある
- リサーチプレビュー版: 仕様は変更される場合があり、本番クリティカルな処理への使用は慎重に
まとめ
Claude Code Channels は、Discord や Telegram をブリッジとしてローカルの Claude Code セッションを外部から操作できる機能です。Bun のインストールとボットの作成・設定だけで動作し、CI 通知の自動対応やモバイルからの非同期作業依頼など、開発ワークフローの自由度を大きく高めます。
セッション起動中のみ有効という制限はあるものの、「ターミナルに張り付かずに開発を進める」スタイルへの第一歩として試してみる価値があります。まずは個人の Telegram ボットと連携させ、外出先からの簡単な質問・依頼から使い始めてみましょう。