
要約 — このレッスンの要点
- プロンプトは「役割・背景・タスク・制約・出力形式」の 5 要素で構成すると精度が上がる。
- 曖昧な質問には曖昧な回答が返る。具体的に書くほど、Claude は期待に近づく。
- 出力形式を指定する(「箇条書きで」「表で」「300 字以内で」)だけで品質が変わる。
- 例示(Few-shot)は最も効果的な技法のひとつ。「こういう形式で」と見本を渡す。
- 返答が不満なら「〜の部分を修正して」と続けて指示するだけで OK。会話形式が強みだ。
プロンプトとは何か
プロンプト(prompt)とは、Claude に渡す入力テキスト全体のことです。 単純な質問文でも、数百行のシステム指示でも「プロンプト」と呼びます。 Claude はプロンプトを読んで、何をどう答えるかを決めます。 つまり、プロンプトの質が回答の質を決めるといって差し支えありません。
良いプロンプト 5 原則
1. 役割を与える
Claude に「どの立場で答えるか」を伝えると、回答のトーンと専門深度が変わります。
あなたはマーケティング歴 10 年のコピーライターです。以下の商品説明文を改善してください。
役割を与えると、Claude は「その専門家ならどう考えるか」を踏まえて回答を組み立てます。
2. 背景・目的を書く
「なぜ必要か」「誰が読むか」を書くだけで回答の精度が大きく変わります。
中学生向けの夏休み自由研究用に、気候変動を分かりやすく説明する文章を 400 字で書いてください。
3. 出力形式を指定する
「どんな形で答えてほしいか」を明示します。
- 「箇条書きで 5 点にまとめて」
- 「Markdown の表形式で」
- 「400 字以内で結論から先に書いて」
- 「JSON 形式で key: value を列挙して」
4. 制約を添える
「やってほしくないこと」「守るべき条件」を書くと、回答が範囲から外れにくくなります。
専門用語は使わないでください。また、競合他社の名前は出さないでください。
5. 例示(Few-shot)で形式を伝える
「こういう形式で」と見本を 1〜3 件渡すと、Claude は形式を正確に引き継ぎます。 特に定型フォーマットの出力・データ変換・文体の統一で威力を発揮します。
以下の形式で商品名を書いてください。
例: 【商品名】スマート体重計 Pro 【特徴】毎日の体重・体脂肪をアプリに自動送信 【価格】9,800 円(税込) 上記の形式で「ワイヤレスイヤホン X1」の情報を埋めてください。
組み合わせると一気に精度が上がる
5 原則をまとめて使った例を見てみましょう。
【役割】あなたは SaaS のカスタマーサクセス担当者です。
【背景】解約を検討している既存ユーザーへの返信メールを書きたい。 【タスク】以下の不満点に対して共感・解決策の提示・継続特典の案内を盛り込んでください。 【制約】200 字以内。定型文にならないよう自然な言葉で。 【出力形式】件名と本文を分けて書く。 不満点: 「ダッシュボードが複雑で使いにくい」
このレベルの指示を出すと、Claude は「誰に・なぜ・何を」を理解した上で回答を組み立てます。 最初は「長すぎる」と感じるかもしれませんが、回答の質が劇的に変わります。
返答が不満なときの修正方法
Claude との会話は「送りっぱなし」ではありません。 返答が期待と違うなら、続けて修正指示を出すだけです。
- 「もっと短く 100 字以内に」
- 「3 番目のポイントを具体的な数字で補強して」
- 「全体的にもう少しカジュアルなトーンに直して」
- 「別のアプローチで 3 パターン出して」
Claude は会話の文脈を保持しているため、前の回答を全部貼り直す必要はありません。 「前の回答の〜を〜してください」という短い指示で修正できます。