Claude Code を WSL にインストールする手順 — WSL 2 とサンドボックス設定

Claude Code WSL インストール|WSL 2 サンドボックス設定

Windows で Claude Code を使うときに「ネイティブで入れるか、WSL で入れるか」で悩む人は多いはずです。結論を先に書くと、サンドボックスやコンテナを使う開発フローなら WSL 2 一択、Windows ネイティブのプロジェクトしか触らないならネイティブで十分です。本稿は WSL を選んだ前提で、Anthropic 公式情報をベースに最短セットアップから claude doctor までを 1 ページにまとめました。

結論powered by Claude

Claude Code は 2025 年以降 Windows ネイティブ対応となり、WSL は必須ではなくなりました。それでも WSL を選ぶ最大の理由は サンドボックス機能が WSL 2 でのみサポートされる点で、長時間タスクやコード自動実行を分離環境で動かしたいなら WSL 2 が事実上の前提です。WSL 1 はサンドボックス非対応のため、まず wsl --set-default-version 2 でアップグレードしておきます。

インストール本体は WSL ターミナル内で curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash の 1 行で完了します。これは macOS・Linux と共通の Linux 用インストーラで、~/.local/bin/claude に配置され自動更新もこの経路だけが対応します。Ubuntu / Debian なら apt リポジトリ経由でもインストール可能で、社内配布や CI 環境ではこちらが扱いやすいです。

WSL 内なら Git for Windows は不要で、sudo apt install git で WSL 側に git を入れるだけで Bash ツールが動きます。Alpine ベースの WSL イメージを使う場合のみ apk add libgcc libstdc++ ripgrepUSE_BUILTIN_RIPGREP=0 設定が追加で必要です。

目次 (16)

Claude Code を WSL に入れる 3 つの理由

Claude Code は Windows ネイティブで動作するようになりましたが、それでも WSL を選ぶ理由は明確です出典

  1. サンドボックス機能が WSL 2 でのみサポート — コード自動実行を分離環境で走らせたい開発者向け
  2. Linux ツールチェーンが揃うmake / gcc / python3 / Docker などをそのまま使える
  3. macOS / Linux の手順がそのまま使える — Anthropic 公式ドキュメントの大半が Linux ベース

逆に WSL を選ばないほうがいいのは、扱うプロジェクトが Windows ネイティブ(.NET / UWP / MSIX 配布など)で、ファイルシステム I/O のオーバーヘッドを避けたい場合です。Windows ネイティブ経路はClaude を Windows にインストールで別途まとめています。

WSL 1 と WSL 2 の機能差 — サンドボックスは WSL 2 専用

公式ドキュメントの整理は次の通りです出典

環境 サンドボックス対応 推奨ケース
WSL 2 ✅ サポート Linux ツールチェーン全般、サンドボックス実行が必要な開発
WSL 1 ❌ 非対応 WSL 2 が技術的に使えない環境(古い Windows / 仮想化制限)
Windows ネイティブ ❌ 非対応 Windows ネイティブのみのプロジェクト

サンドボックスは Claude Code がシェルコマンドを「ホスト OS から隔離した環境」で実行する機能で、長時間タスク・実験的なスクリプト実行・信頼度の低いコード生成の検証に向きます。この機能を使う予定があるなら WSL 2 への移行は最優先タスクです。

事前準備 — WSL 2 への切り替えと OS 要件確認

WSL 2 が入っているかをまず確認します。PowerShell(または Windows Terminal)で次を実行してください。

wsl --list --verbose

VERSION 列が 2 ならそのまま進めて構いません。1 の場合は次のコマンドでアップグレードします。

wsl --set-version Ubuntu 2
wsl --set-default-version 2

OS 要件は Windows 10 1809 以降または Windows Server 2019 以上、ハードウェアは x64 または ARM64 / RAM 4 GB 以上です出典。WSL ディストリビューションは Ubuntu 20.04 以降 / Debian 10 以降 / Alpine 3.19 以降がサポート対象で、Microsoft Store から取得できる Ubuntu 22.04 LTS あたりが無難な選択です。

最短手順 — WSL ターミナル内で install.sh を 1 行

WSL のターミナル(Windows Terminal で Ubuntu タブを開くか、スタートメニューから直接起動)を開き、以下を実行します出典

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

これは macOS・Linux・WSL で共通のインストーラで、~/.local/bin/claude にバイナリを配置します。この経路だけが自動更新に対応しており、運用上はこれが第一選択です。

インストール後の検証はバージョン表示と健全性チェックの 2 つです。

claude --version
claude doctor

claude コマンドが見つからない場合は、後述の PATH 設定を確認してください。

認証はブラウザログイン

初回起動時にブラウザが開き、Anthropic アカウントへのログインが求められます。Free プランでは Claude Code は使えません出典。Pro / Max / Team / Enterprise、もしくは Anthropic Console(API 従量課金)、または Amazon Bedrock / Google Vertex AI / Microsoft Foundry 経由のいずれかが必要です。

claude  # 初回起動 → ブラウザでログイン

WSL 上で claude を起動するとデフォルトで Windows 側のブラウザが立ち上がるため、ホスト Windows でログイン済みのアカウントがあればそのまま流用できます。

代替経路 — apt / dnf / apk リポジトリ

社内配布、Dockerfile、CI 環境などスクリプトで宣言的にインストールしたいケースでは、Anthropic 公式の APT / DNF / APK リポジトリが便利です出典

Debian / Ubuntu(apt)

sudo install -d -m 0755 /etc/apt/keyrings
sudo curl -fsSL https://downloads.claude.ai/keys/claude-code.asc \
  -o /etc/apt/keyrings/claude-code.asc
echo "deb [signed-by=/etc/apt/keyrings/claude-code.asc] https://downloads.claude.ai/claude-code/apt/stable stable main" \
  | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/claude-code.list
sudo apt update
sudo apt install claude-code

Fedora / RHEL(dnf)

sudo tee /etc/yum.repos.d/claude-code.repo <<'EOF'
[claude-code]
name=Claude Code
baseurl=https://downloads.claude.ai/claude-code/rpm/stable
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=https://downloads.claude.ai/keys/claude-code.asc
EOF
sudo dnf install claude-code

Alpine(apk)

wget -O /etc/apk/keys/claude-code.rsa.pub \
  https://downloads.claude.ai/keys/claude-code.rsa.pub
echo "https://downloads.claude.ai/claude-code/apk/stable" >> /etc/apk/repositories
apk add claude-code

リポジトリ経由でも自動更新は動作しますが、パッケージマネージャ側の更新サイクル(apt update && apt upgrade)に乗せたほうが運用上の整合性は取りやすくなります。

WSL 固有のつまずきと回避策

WSL ならではのハマりどころを 4 つ整理します。

つまずき 1: claude: command not found

インストール直後に PATH が読み直されていないケースが大半です。

source ~/.bashrc
# または新しいターミナルを開く

それでも見つからないときは PATH を確認します。

echo $PATH | grep .local/bin

含まれていなければ .bashrc に追記します。

echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

つまずき 2: Alpine / musl ベースで ripgrep 動かず

Alpine Linux などの musl 系ディストリビューションでは Claude Code 同梱の ripgrep が動かないため、システム側の ripgrep を使う設定にします出典

apk add libgcc libstdc++ ripgrep

その後 ~/.claude/settings.json に以下を追加します。

{
  "env": {
    "USE_BUILTIN_RIPGREP": "0"
  }
}

つまずき 3: Git for Windows は WSL では不要

ネイティブ Windows 経路では Git Bash 経由で Bash ツールが動くため Git for Windows を入れる構成になりますが、WSL 内では完全に不要です出典。WSL 側に sudo apt install git で git を入れておけば、Claude Code は Bash ツールとして WSL 側の bash をそのまま使います。CLAUDE_CODE_GIT_BASH_PATH 設定も WSL では設定する必要はありません。

つまずき 4: Windows と WSL のファイルパスを混同

WSL 内から /mnt/c/Users/YourName/project のように Windows ファイルシステムを参照すると、ファイル I/O が大幅に遅くなります。プロジェクトは WSL 側の $HOME 配下(例: ~/projects/...)に置き、VS Code Remote-WSL や Cursor の WSL 連携で開くのが鉄則です。Claude Code のサンドボックスや長時間タスクも、WSL ネイティブ FS のほうが安定して動きます。

アップデート・アンインストール

ネイティブインストール版(install.sh または apt/dnf/apk)は自動更新に対応します。挙動を制御する設定は ~/.claude/settings.json に書きます出典

{
  "autoUpdatesChannel": "stable",
  "env": {
    "DISABLE_AUTOUPDATER": "0"
  }
}
  • autoUpdatesChannellatest(即時新機能)か stable(約 1 週遅延・回帰スキップ)
  • 手動更新claude update
  • 更新停止DISABLE_AUTOUPDATER=1

完全アンインストールは次の通りです。

rm -f ~/.local/bin/claude
rm -rf ~/.local/share/claude
rm -rf ~/.claude
rm -f ~/.claude.json

apt / dnf / apk 経由で入れた場合は、それぞれのパッケージマネージャから remove してから上記の設定ファイルを削除します。

次のステップ — IDE と Cowork の使い分け

Claude Code を WSL に入れた後の典型構成は、VS Code Remote-WSL または Cursor の WSL 連携から claude を呼び出す形です。claude doctor で環境が健全と出たら、まずは小さなリポジトリで claude を起動し、/init でプロジェクトの CLAUDE.md を生成してみるのが早い掴みになります。

Claude Desktop の GUI から長時間タスクを回したい場合は、Windows ネイティブ側に Claude Desktop を入れる選択肢もあります(Desktop アプリ自体は WSL に入れません)。Desktop の Cowork 機能は隔離 VM 上で動くため、Claude Code(WSL)+ Claude Desktop(Windows ネイティブの Cowork)の組み合わせが、Windows 環境で最も柔軟な構成になります。詳細はClaude Desktop アプリの 5 機能解説Claude Code クイックスタートを参照してください。

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