
Claude を VSCode で使う料金|Pro/Max/API の違いと月額
VSCode から Claude Code を呼び出すときに月いくらかかるのか分からず購読を止めている開発者向けに、Anthropic 公式の料金体系を Pro / Max 5x / Max 20x / Team / Enterprise / API 従量課金の 6 系統で並べ、年払いの割引幅と「無料で使えない理由」、そして最初に契約すべき最低ラインを公式ドキュメントの原文ベースで整理しました。
VSCode の Claude Code 拡張機能そのものは 完全無料 で、Marketplace から vscode:extension/anthropic.claude-code で 1 クリックインストールできます。ただし公式 setup ドキュメントが「Claude Code requires a Pro, Max, Team, Enterprise, or Console account」と明記している通り、Free Claude.ai プランでは Claude Code そのものが起動しません。最低でも Pro が必要です。
個人開発者の最安は Pro の年払い $17/月(月払いは $20/月)で、Claude Code が含まれます。これでも上限に当たる重い使い方なら Max 5x の $100/月 または Max 20x の $200/月(年払い時の実効)に上げ、それでも足りなければ API 従量課金(Console アカウント) に切り替えるのが公式想定の段階アップです。
チーム導入は Team Standard $20/座席/月(年払い)・Premium $100/座席/月 か、より大規模向けの Enterprise($20/座席 + API 利用料) が選択肢になります。社内が AWS / GCP / Azure に揃っているなら、Bedrock・Vertex AI・Microsoft Foundry 経由 で同じ拡張を動かし請求を統合する選び方もあります。
目次 (8)
- 結論:VSCode 拡張自体は無料、Claude のサブスクだけが課金対象
- Pro プラン:個人開発者の最低ライン(年払い $17/月・月払い $20/月)
- Max 5x / Max 20x:ヘビーユーザー向けの上限引き上げ($100〜$200/月)
- Team プラン:チーム導入の標準(Standard $20/座席〜・Premium $100/座席〜)
- API 従量課金(Console アカウント):VSCode から API キーで使う
- Bedrock / Vertex AI / Microsoft Foundry 経由:クラウド請求への集約
- 自分に合うプランの選び方:3 つの判断ポイント
- 出典
結論:VSCode 拡張自体は無料、Claude のサブスクだけが課金対象
最初に押さえるべきは、VSCode の Claude Code 拡張機能は Anthropic 公式 Marketplace で無料配布されている という点です。Extensions パネルで「Claude Code」を検索すれば 1 クリックでインストールでき、Cursor・Windsurf・Kiro など VSCode フォークでも同じ拡張がそのまま動きます(VS Code 公式ドキュメント)。
料金が発生するのは拡張本体ではなく、Claude のサブスクリプションまたは API 利用料 の側です。インストール直後の初回起動時にブラウザでサインインが走り、ここで使えるアカウント種別が公式に絞られています。setup ドキュメントの該当箇所を引用すると、
Claude Code requires a Pro, Max, Team, Enterprise, or Console account. The free Claude.ai plan does not include Claude Code access.
つまり 無料の Claude.ai アカウントでは VSCode 拡張をインストールしても Claude Code は起動しない ということです(Setup ドキュメント)。「拡張を入れたのに動かない」と感じる場合の多くは、ここの認証段階でつまずいています。料金の議論はこの「最低でも Pro 以上の購読が必要」を出発点に進めます。
なお Bedrock・Vertex AI・Microsoft Foundry 経由で Anthropic API を叩く構成にすると、Claude のサブスク自体を契約せず、各クラウド側の請求書に集約することも可能です(後述)。
Pro プラン:個人開発者の最低ライン(年払い $17/月・月払い $20/月)
個人で Claude Code を VSCode から使う場合の最安ラインが Pro プラン です。料金は 公式 pricing ページ によると 年払いで $17/月、月払いで $20/月(2026 年 5 月時点)で、Pro 以上のすべての有料プランに "Includes Claude Code" の表記が入ります。
Pro プランで使えるのは Web / iOS / Android の Claude.ai に加え、デスクトップ Claude Code(CLI + VSCode 拡張)・JetBrains プラグイン・Claude Code on the web まで一通りです。VSCode の右ペインに広がるチャットパネル、Spark アイコンからの起動、@file.ts#5-10 での行範囲指定、Plan モード、差分の事前レビュー、チェックポイントによる巻き戻し、いずれも Pro で利用できます。
注意点として、公式 pricing には "Usage limits apply" と明記されており、Pro には 5 時間ウィンドウごとの使用量上限 があります。Sonnet 系モデルでコード生成を 1 日数時間動かす程度なら Pro で十分まわりますが、長時間ペアプロや並列セッションを常用すると上限ヒットが頻発する可能性があります。そこから先は Max プランへの移行か、API 従量課金併用が公式想定の道筋です。
Max 5x / Max 20x:ヘビーユーザー向けの上限引き上げ($100〜$200/月)
公式 pricing ページに並ぶ次の段階が Max プラン で、$100/month and up と表記される段階制です。具体的には Max 5x が $100/月、Max 20x が $200/月 で、数字はそれぞれ「Pro 比の使用量上限の倍率」を指します。
Max プランは「Claude Code を毎日数時間以上動かす」「複数の VSCode ウィンドウで並列セッションを立てる」「Opus モデルで深い思考を回したい」といったユースケースが対象です。VSCode 拡張側からも /usage コマンドでプラン使用量を確認でき、上限到達前に Sonnet へモデルを落とすか、/compact でコンテキストを圧縮するといった節約運用が公式機能として揃っています。
Max 20x を契約しても 使用量無制限ではない 点には注意が必要です。Anthropic は公式 FAQ で "fair use" の運用方針を明示しており、極端な並列実行は制限対象になります。Max 20x 相当でも足りない、または並列性が業務クリティカルなら、後述の API 従量課金併用が回避策になります。
なお Max 5x と Max 20x は途中アップグレード・ダウングレードが可能で、月の途中で切り替えれば日割り計算が適用されます。「来月のリリース直前 2 週間だけ Max 20x」といった可変運用も実務的には選択肢です。
Team プラン:チーム導入の標準(Standard $20/座席〜・Premium $100/座席〜)
複数人で VSCode の Claude Code を共有するなら Team プラン が標準的な選び方です。公式 pricing によると Team Standard が $20/座席/月(年払い) / $25/座席/月(月払い)、Team Premium が $100/座席/月(年払い) / $125/座席/月(月払い) の 2 段階構成です。
Standard と Premium の差は主に「使用量上限」と「管理機能」の濃度です。Premium 側は Max 相当の高い使用量上限に加え、SSO・SCIM・監査ログ・利用量分析などのチーム管理機能が解放されます。VSCode 拡張から見ると、サインイン時に Team アカウントを選ぶだけで個人 Pro と同じ UI が立ち上がり、.mcp.json を Git リポジトリで共有すれば MCP サーバー設定もチーム配布できます。
座席課金なので、実際に Claude Code を毎日使う開発者の人数で計算する のが基本です。「とりあえず 20 席契約したが実利用は 5 人」になっているチームは Premium 5 席に絞った方が総額が下がるケースがあります。請求体系はクレジットカード・年額一括振込のいずれにも対応しています。
API 従量課金(Console アカウント):VSCode から API キーで使う
サブスクではなく トークン従量課金 で VSCode 拡張を動かす道もあります。Anthropic Console でアカウントを作成し、ANTHROPIC_API_KEY を環境変数または ~/.claude/settings.json 経由で渡すと、VSCode 拡張が API キー認証モードで起動します。
メリットは「使った分だけ」「並列上限の概念がない(モデル別 RPM/TPM はあり)」「請求が部署単位の組織 ID で集約できる」の 3 点です。逆にデメリットは予測不能性で、長時間 Opus でリファクタを回すと 1 セッションで数ドル消費することも普通にあります。コスト管理は Console の Spend limits 機能でハードキャップを掛けるのが定石です。
料金の感覚値は、Sonnet 4 系で「1 セッション数十円〜数百円」、Opus で「1 セッション数百円〜数千円」が目安です(プロンプト長と diff 量で大きく振れます)。月額固定が予算化しやすい開発者は Pro / Max を、月による稼働量の振れ幅が大きい開発者は API 従量を選ぶ、という棲み分けが現実的です。
なお Pro / Max サブスクに加えて API キーも保持しておけば、サブスクのレートリミットに当たった瞬間に API モードへ手動切り替えする運用も可能です。
Bedrock / Vertex AI / Microsoft Foundry 経由:クラウド請求への集約
社内が AWS / GCP / Azure に揃っていて、Anthropic との個別契約を増やしたくない組織には クラウド経由のアクセス が選択肢です。VSCode 拡張の disableLoginPrompt を有効化したうえで、~/.claude/settings.json にプロバイダ設定を入れると、同じ拡張が Amazon Bedrock / Google Vertex AI / Microsoft Foundry 経由で Claude を呼び出すモードに切り替わります(VS Code 公式ドキュメント)。
料金体系は各クラウドの「Claude モデル従量課金」表に従い、Anthropic 直契約の API 単価と概ね同水準です。差別化要素は 請求の一元化と契約・コンプライアンスの整理で、AWS の Enterprise Discount Program、Google Cloud のコミット利用割引、Microsoft Azure の EA 価格などをそのまま Claude にも適用できる点が大きな利点です。
注意点は 2 つあります。1 つは VSCode 拡張のサブスク機能(Claude.ai サインインで開く Remote セッション復元など)が一部使えなくなる こと。もう 1 つは モデル提供までのリージョン・SKU が Anthropic 直よりやや遅れるケースがあること(最新の Opus が直契約では使えてもクラウド版では未提供の期間が存在しうる)です。スピード優先なら Anthropic 直、ガバナンス優先ならクラウド経由、と整理しておくと意思決定が早くなります。
自分に合うプランの選び方:3 つの判断ポイント
最後に、VSCode で Claude Code を使うときの料金プラン選択を 3 ポイントに圧縮します。1 つ目は 「個人 or チーム」。1 人なら Pro / Max / API の選択、チームなら Team / Enterprise / クラウド経由の選択に分岐します。
2 つ目は 「月の稼働時間が読めるか」。読めるなら Pro / Max の月額固定が予算化しやすく、読めないなら API 従量課金で実費精算が安全です。3 つ目は 「組織のクラウド契約状況」。AWS / GCP / Azure と既に大型契約があるならクラウド経由を最優先で検討する価値があります。
具体的な金額感としては、まず Pro 年払い $17/月 で始めて使用量上限に当たったら Max 5x に上げる というステップが個人開発者の最頻パスです。チーム導入は Team Standard $20/座席/月 からスモールスタートし、機密度・規模が上がってきた段階で Premium または Enterprise に切り替える流れが現実的です。VSCode 拡張自体は無料で、購読プランは月単位で切り替えできるため、まずは Pro でインストールして実際の使用量上限に当ててみるのが最短検証手段になります。