
Claude terminal の使い方|Mac・Win・Linux で始める CLI 入門
「ターミナルで Claude を動かしたい」と思ったとき、何から始めればいいか迷う人は多い。claude コマンド 1 本で対話セッションが立ち上がり、ファイル読み書きやシェル実行まで自律的にこなす Claude Code の CLI は、インストールから最初の問いかけまで 5 分もあれば到達できる。本記事では Mac・Windows・Linux それぞれのインストール手順から、基本コマンドとキーバインド、スクリプトへの組み込み方まで Anthropic 公式ドキュメントをもとに整理する。
Claude Code をターミナルで使うには curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash の 1 行(macOS・Linux・WSL)か PowerShell の irm https://claude.ai/install.ps1 | iex でインストールし、claude と打つだけでセッションが立ち上がる。ネイティブインストーラーはバックグラウンド自動更新付きで、Homebrew や WinGet 経由では手動更新が必要になる。
対話中は Ctrl+C で中断・Esc で応答停止・/help でコマンド一覧表示という 3 つを覚えるだけで基本操作が成り立つ。非対話実行(CI 組み込み・パイプ連携)には claude -p "質問" の print モードが標準で、cat logs.txt | claude -p "summarize" のようにパイプ入力も受け取れる。
セッション管理は claude -c(直近の会話を再開)・claude -r "名前"(名前指定で再開)・claude --bg "タスク"(バックグラウンド実行)の 3 フラグが基本。ターミナルで Claude を使う場合、デスクトップ版よりもスクリプトとの組み合わせとバックグラウンド実行が強みになる。
目次 (12)
Claude terminal とは
Claude Code は Anthropic が提供するコーディング特化の AI ツールで、ターミナル(コマンドライン)が主要なインターフェースになっている。チャット UI のように「回答を読んでコピペする」のではなく、claude コマンドを起動すると AI がファイルを読み、コードを書き、シェルコマンドを実行するまでを自律的にこなす。
ターミナル以外にも VS Code / JetBrains 拡張、デスクトップアプリ、ブラウザ版(claude.ai/code)として使えるが、CI 統合・スクリプト組み込み・ヘッドレス実行など開発ワークフローへの埋め込みはターミナル版(CLI)が最も柔軟だ。
- 対応 OS: macOS 13.0+・Windows 10 1809+・Ubuntu 20.04+・Debian 10+・Alpine 3.19+(公式)
- 必要スペック: RAM 4GB 以上、x64 または ARM64 プロセッサ、インターネット接続
- 利用プラン: Pro・Max・Team・Enterprise・Console(無料プランは対象外)
インストール方法 — Mac・Linux・Windows 別
macOS / Linux / WSL
ターミナルを開き(Mac は Cmd + Space → Terminal、Linux は Ctrl + Alt + T)、以下を貼り付けて Enter:
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
インストール完了後、ターミナルを一度閉じて開き直すと claude コマンドが認識される。Homebrew を好む場合は brew install --cask claude-code(stable チャンネル)でも導入できるが、Homebrew 版は自動更新なしで brew upgrade claude-code を手動実行する必要がある。
Windows(PowerShell)
Win + X → Windows PowerShell(またはターミナル)を開いて:
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
CMD を使っている場合は curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd で代替できる。WinGet 経由では winget install Anthropic.ClaudeCode でも入る(こちらも自動更新なし)。インストール後は PowerShell を閉じて再度開くと claude が使えるようになる。
インストール確認
claude --version # バージョン番号を出力
claude doctor # インストール状態の詳細診断
command not found が出る場合は PATH が未設定の可能性がある。Mac/Linux なら echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc && source ~/.zshrc で追加できる(公式トラブルシューティング)。
アップデート
ネイティブインストーラー版はバックグラウンドで自動更新される。手動で即時適用したい場合:
claude update
バージョンをピン留めしたい場合は /config → Auto-update channel を stable(約 1 週遅れ・安定版)に切り替えることもできる。
初回セッションの起動と認証
インストール後、プロジェクトのディレクトリに移動して claude と打つ:
cd ~/my-project
claude
初回はブラウザが開いて Claude アカウントへのサインインを求められる。サインイン完了後はターミナルに戻ると対話セッションが始まる。以降はそのまま使い続けられる(再サインインは不要)。
認証の確認・ログアウトは次のコマンドで行う:
claude auth status # ログイン状態を JSON で表示(--text でテキスト形式)
claude auth logout # ログアウト
claude auth login # 再サインイン
基本 CLI コマンド一覧
セッション起動と管理に使う主要コマンドを整理する(公式 CLI リファレンス):
| コマンド | 説明 |
|---|---|
claude |
対話セッションを開始 |
claude "質問" |
初期プロンプトを渡してセッション開始 |
claude -p "質問" |
非対話(print)モードで実行・終了 |
cat file | claude -p "summarize" |
パイプ入力を処理 |
claude -c |
直近の会話を継続 |
claude -r "名前" |
名前またはセッション ID で再開 |
claude --bg "タスク" |
バックグラウンドでセッションを実行 |
claude update |
最新版に手動更新 |
claude --version / -v |
バージョン確認 |
主な起動フラグ:
--model opus:使用モデルを指定(opus・sonnet・haiku・fable)--permission-mode plan:計画モードで開始(自動編集なし)--bare -p "query":ミニマムモード(高速、hook・plugin・CLAUDE.md を読み込まない)--name "auth-fix":セッションに名前を付けて後で再開しやすくする
インタラクティブモードのキーバインドとスラッシュコマンド
対話セッション中に使える操作(公式ドキュメント):
| ショートカット | 動作 |
|---|---|
Esc |
実行中の応答を停止(途中の作業は保持) |
Ctrl+C |
入力クリア(2 回でセッション終了) |
Ctrl+D |
セッション終了 |
Ctrl+R |
コマンド履歴の逆順検索 |
Shift+Tab |
パーミッションモードを切り替え |
\ + Enter |
複数行入力モード |
スラッシュコマンドは / を打つと一覧が表示される。特によく使うもの:
/help:コマンド一覧/clear:会話をリセット(新セッション扱い)/resume:過去セッションの一覧から選択して再開/config:設定画面(モデル・テーマ・自動更新チャンネルなど)/btw 質問:会話に残さないサイドクエスチョン(現在のコンテキストだけ参照)
! プレフィックスでシェルコマンドを直接実行することもできる:
! git status
! npm test
この場合、実行結果がそのままセッションのコンテキストに追加されるため、「テストが失敗した。修正して」のように次のプロンプトで参照できる。
パイプと -p フラグ — CI・スクリプト連携
claude -p(print モード)は 非対話実行の標準手段で、スクリプトや GitHub Actions から呼び出すときに使う:
# ログファイルを要約
cat error.log | claude -p "エラーの原因を日本語で要約して"
# コードレビューを自動化
git diff HEAD~1 | claude -p "このdiffの問題点を指摘して"
# JSON 出力で後続処理に渡す
claude -p "今日の TODO を JSON 配列で" --output-format json
バックグラウンド実行と組み合わせてテストを並列で走らせることもできる:
claude --bg --exec 'pytest -x' # pytest をバックグラウンドジョブとして起動
claude agents --json # 実行中のバックグラウンドセッション一覧を JSON で確認
セッション管理 — 再開・名前付け・並列実行
長い作業を中断・再開するときのコマンド:
# 直近の会話を同じディレクトリで再開
claude -c
# セッション名で再開
claude -n "認証リファクタ" # セッション開始時に名前を付ける
claude -r "認証リファクタ" # 後で名前で再開
# バックグラウンドで複数タスクを並列実行
claude --bg "フロントのビルドエラーを修正して"
claude --bg "API のテストカバレッジを上げて"
claude agents # バックグラウンドセッション一覧を表示
claude attach 7c5dcf5d # 特定のセッションにアタッチ
claude logs 7c5dcf5d # 出力だけ確認
プロジェクトの Claude 関連データを全削除したい場合(設定・履歴・トランスクリプト):
claude project purge ~/work/repo --dry-run # 削除対象をプレビュー
claude project purge ~/work/repo # 実際に削除
よくあるトラブルと対処法
command not found: claude(Mac/Linux)
ターミナルを閉じて開き直す。それでも出る場合は echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc && source ~/.zshrc を実行後、再度 claude を試す。
'irm' is not recognized(Windows)
CMD で実行しているケースが多い。PowerShell(PS C:\ で始まるプロンプト)から実行し直す。
macOS で dyld: cannot load
macOS のバージョンが 13.0 未満のため。Apple メニュー → このMacについて でバージョンを確認し、ソフトウェアアップデートで更新する。
認証後もターミナルが応答しない
Ctrl+C を押してからもう一度 claude を起動する。セッションが残っている場合は claude auth logout → claude auth login でやり直す。
claude doctor で診断する
上記に当てはまらないエラーは claude doctor を実行すると、インストール状態・PATH・認証状態・最終更新試行の詳細が表示される。エラーの多くはここで原因が判明する。
Claude Code のターミナル利用は、インストールコマンド 1 行で始まり、claude と入力するだけで対話セッションが立ち上がる。基本操作は Esc(停止)・Ctrl+D(終了)・/help(コマンド一覧)の 3 つを覚えれば十分で、あとは -p フラグと -c フラグを使い分けるだけでスクリプトへの組み込みからセッション再開まで対応できる。詳細な CLI オプションは 公式リファレンス にまとまっているので、特定のフラグを探すときはそちらを参照してほしい。