claude-mem の使い方|Claude Code に永続メモリを追加

claude-mem の使い方|Claude Code に永続メモリを追加

Claude Code を使い込むほど、「昨日のセッションで決めた設計方針を、今日また最初から説明している」という無駄に気づきます。Claude Code のコンテキストはセッションが終われば消えるため、毎回ゼロから文脈を再構築するしかありませんでした。この「記憶がない問題」をプラグイン 1 つで解決するのが claude-mem です。

結論powered by Claude

claude-mem は、Claude Code に「セッションをまたぐ記憶」を持たせるオープンソースのプラグインです。セッション終了時に作業内容を AI が自動要約してローカルの SQLite に保存し、次回起動時に関連する文脈を自動で読み込ませてくれます。

導入は npx claude-mem install の 1 コマンド。GitHub スター 8 万超の人気プロジェクトで、「新しいセッションを開くたびにプロジェクトの説明をやり直す」という Claude Code 最大級の不満を解消します。

この記事では、claude-mem の仕組み・インストール手順・検索コマンドの使い方・プライバシー設定、そして Claude 本体に標準搭載されているメモリ機能との違いを解説します。

目次 (8)

claude-mem とは?セッションをまたいで記憶する仕組み

claude-mem は、Claude Code のセッション内容を自動でキャプチャ・圧縮し、将来のセッションに文脈として注入するオープンソースのメモリプラグインです。開発者の thedotmack 氏が公開しており、GitHub リポジトリはスター 8 万を超える人気プロジェクトに成長しています。ライセンスは Apache 2.0 で、商用利用も可能です。

解決する課題はシンプルです。Claude Code は 1 セッション内では優秀でも、セッションを閉じた瞬間にすべてを忘れます。プロジェクト構成、直近の意思決定、追いかけていたバグ——翌日にはどれも再説明が必要でした。claude-mem を入れると、セッション終了時に「何をしたか」の要約が自動でローカルに書き込まれ、次のセッション開始時にその記憶が自動で読み込まれます。

なお名前は似ていますが、Claude のチャットアプリに標準搭載されている「メモリ機能」とは別物です。違いは後述します。

動作の仕組み|5 つのフックと SQLite + ベクトル検索

claude-mem の中身は、Claude Code のライフサイクルに連動する自動処理の組み合わせです。公式ドキュメントによると、SessionStart・UserPromptSubmit・PostToolUse・Stop・SessionEnd という 5 つのタイミングで処理が走ります。

データの流れは次のとおりです。

  1. セッション中のツール実行(ファイル編集・コマンド実行など)を裏側で観測として記録する
  2. セッション終了時に、生のログを AI が「バグ修正」「発見」「意思決定」といった型付きの短い要約に圧縮する
  3. 要約はローカルの SQLite データベースに保存され、全文検索(FTS5)とベクトル検索(Chroma)の両方でインデックスされる
  4. 次回セッション開始時、関連度の高い記憶だけが選別されてコンテキストに注入される

ポイントは「全部を読み込まない」ことです。3 層の取得方式(インデックス検索 → タイムライン → 詳細取得)で関連する記憶だけを段階的に引き出すため、貴重なコンテキスト容量をほとんど消費しません。記憶はすべて手元のマシンに保存され、外部サーバーに送信されない点も安心材料です。

インストール手順|npx の 1 コマンドで完了

導入は非常に簡単です。動作要件は Node.js 20.0.0 以上と最新版の Claude Code で、内部で使う Bun などのランタイムは自動インストールされます。

  1. ターミナルで npx claude-mem install を実行する
  2. Claude Code を再起動する
  3. 新しいセッションの冒頭に、前回までの作業の要約が自動表示されることを確認する

Claude Code のプラグインマーケットプレイス経由でも導入できます。

  1. Claude Code 内で /plugin marketplace add thedotmack/claude-mem を実行する
  2. 続けて /plugin install claude-mem を実行する
  3. Claude Code を再起動する

以降は何も操作しなくても、セッションのたびに記憶の保存と読み込みが自動で行われます。「インストールしたら、あとは普段どおり使うだけ」が claude-mem の設計思想です。

出典: Claude-Mem 公式ドキュメント Introduction

記憶の呼び出し方|mem-search と Web ビューア

保存された記憶は、自動注入を待つだけでなく能動的に検索できます。

代表的なのが mem-search です。「先週やった認証まわりのリファクタリングって何だっけ?」のように自然言語で聞くと、過去セッションの観測記録から該当箇所を探して答えてくれます。検索はキーワード一致とセマンティック(意味的)検索のハイブリッドで、正確なファイル名を覚えていなくても引っかかります。

また、ローカルで動くワーカーサービスが http://localhost:37777 で Web ビューアを提供しており、ブラウザから記憶の一覧をリアルタイムに眺めることもできます。「いま何が記録されているのか」を目視確認したいときに便利です。

プライバシー設定|<private> タグで記録から除外

業務利用で気になるのが「何でも記録されてしまうのでは」という点です。claude-mem には除外の仕組みが用意されています。

プロンプト内で <private> タグに囲んだ内容は記憶の保存対象から除外されます。API キーや顧客情報など、セッション内では使うが記録に残したくない情報があるときに有効です。記録自体がローカル SQLite 完結である点と合わせて、リモートにデータを置きたくないチームでも導入しやすい設計と言えます。

Claude 本体のメモリ機能との違い

Anthropic 公式の Claude(チャットアプリ)にも、会話を自動要約して横断的に記憶する「メモリ機能」が標準搭載されています。混同しやすいので整理します。

項目 claude-mem Claude 本体のメモリ機能
提供元 サードパーティ(OSS) Anthropic 公式
対象 Claude Code などの CLI 開発環境 Claude チャットアプリ
記憶の中身 コーディングセッションの作業履歴 会話から得たユーザーの好み・文脈
保存先 ローカル SQLite Anthropic 側
導入 プラグインとして追加 標準搭載(設定でオン/オフ)

つまり「チャットの Claude に好みを覚えさせたい」なら本体のメモリ機能、「Claude Code に開発の文脈を覚えさせたい」なら claude-mem、と使い分けるのが正解です。本体側メモリ機能の設定・削除方法はClaude のメモリをオフにする方法で詳しく解説しています。

導入前に知っておきたい注意点

便利な一方、把握しておくべきポイントもあります。

  1. 非公式プラグインである: Anthropic 公式ではないため、Claude Code 本体のアップデートで一時的に動作が変わる可能性があります。リリースは 280 版を超える高頻度更新で追従は活発ですが、業務の根幹に据えるなら更新情報の確認は習慣にしましょう
  2. 常駐サービスが動く: ポート 37777 付近でワーカーサービスが HTTP API として常駐します。ポート競合やリソースが気になる環境では事前に確認してください
  3. 記憶の品質は使い方に依存する: 雑多なセッションを重ねると要約も雑多になります。1 セッション 1 テーマを意識すると、後から検索しやすい記憶が育ちます
  4. Claude Code 以外でも使える: Gemini CLI や OpenCode など他の開発環境にも対応しており、npx claude-mem install --ide gemini-cli のように導入先を指定できます

まとめ|「毎回ゼロから説明」をやめる最短ルート

claude-mem は、Claude Code の最大の弱点だった「セッション間の記憶喪失」を、1 コマンドの導入で解消するプラグインです。仕組みはセッション内容の自動要約 + ローカル SQLite 保存 + 関連記憶の自動注入というシンプルな構成で、コンテキスト消費を抑えながら過去の文脈を引き継げます。

GitHub スター 8 万超という支持の厚さは、それだけ多くの開発者が同じ不満を抱えていた証拠でもあります。「昨日の続きから始められる Claude Code」を体験したい方は、まず npx claude-mem install から試してみてください。

参考リンク:

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