
Claude Hero|Claude Code を10倍速にする無料ペアプロツール
Claude Hero は Claude Code のイベントシステムに接続するサードパーティ製の開発支援ツールです。公式プラグインマーケットプレイスの外に存在するコミュニティツールで、コーディング中に「シニア開発者が肩越しに見守っている」ような体験を提供します。MIT ライセンスで無料公開されており、導入後すぐに使えます。
公式プラグインマーケットプレイスの外に存在するコミュニティツールで、コーディング中に「シニア開発者が肩越しに見守っている」ような体験を提供します。
MIT ライセンスで無料公開されており、導入後すぐに使えます。
目次 (16)
Claude Hero とは
Claude Hero は、Claude Code の UserPromptSubmit と PostToolUse という 2 種類のフックイベントを利用し、開発ワークフロー全体をリアルタイムで監視する外部ツールです。セキュリティチェック・テストリマインダー・ワークフロー提案を自動で挿み込み、重大な問題のみ処理を停止する「非ブロッキング設計」を採用しています。
フックは ~/.claude/settings.json の hooks セクションに登録するため、公式プラグインとは別の動作レイヤーで機能します。Claude Code のバージョンを問わずフック機能さえ有効であれば導入できる点が強みです。
公式サイトは claudehero.dev、ソースコードは github.com/ohmnow/claude-hero で公開されています。
4 つの動作モード
Claude Hero には開発スキルや用途に合わせた 4 つのモードがあります。セッション中に /claude-hero コマンドでいつでも切り替えられます。
Minimal — 最小限のセキュリティ番人
セキュリティアラートのみを通知し、それ以外の介入は行いません。ハードコードされた API キーや危険な git 操作のみブロックし、ワークフローへの影響を最小化します。ベストプラクティスが身についたシニア開発者が「最後の砦」として使う用途に向いています。
Training — 学習を加速する教育モード
提案ごとに詳細な説明とドキュメントリンクを添付する教育的フィードバックを提供します。「なぜその操作が危険なのか」を丁寧に解説するため、特定のフレームワークや言語を習得中の開発者に適しています。理由がわかることで、同じミスの繰り返しを防げます。
Guidance — バランス型のデフォルトモード
提案と自律性のバランスを取ったモードです。テスト実行やコミット前チェックのリマインダーを適切なタイミングで挿み込み、開発フローを妨げません。初めて Claude Hero を使う場合はこのモードから始めるのが推奨です。
Orchestrator(Hero モード) — 自律プロジェクト管理
「10 倍のペアプログラマー」として機能するフルパワーモードです。マークダウン形式の PRD(製品要求仕様書)を解析してタスクを自律的に分解し、スプリント・フェーズ・機能単位で進捗を追跡します。大規模な機能開発を Claude Code で進める際の司令塔として機能します。
セキュリティ検出機能
Claude Hero が自動で検出・ブロックする主なパターンは以下の通りです。
| 検出対象 | 内容 |
|---|---|
| ハードコードされたシークレット | AWS キー・API トークン・パスワードをコードに直書きしている場合 |
.env ファイルのコミット |
環境変数ファイルを誤って git add / git commit しようとした場合 |
| 保護ブランチへの force push | main / master 等に --force を付けて push しようとした場合 |
| 破壊的な DB コマンド | DROP TABLE 等のデータ消失を伴うコマンドの実行前 |
| 未テストのデプロイ | コード変更後・コミット前にテスト実行を促すリマインダー |
重大なセキュリティアラート以外は作業を止めないため、頻繁な割り込みによる集中力低下を防ぎます。会話トランスクリプトを分析して文脈を把握し、その時点での作業内容に応じた提案だけが届く設計です。
インストール手順
Claude Hero のインストールは 2 通りの方法があります。
npm からグローバルインストール(推奨)
npm install -g claude-hero
GitHub からソースビルド
git clone https://github.com/ohmnow/claude-hero.git
cd claude-hero
npm install && npm run build
node scripts/install.js
いずれの方法でも、インストールスクリプトが ~/.claude/settings.json に必要なフック設定を自動追記します。Claude Code を再起動すると Claude Hero が有効になります。
Claude Code フック設定の詳細
インストールスクリプトが自動設定を行いますが、手動で設定する場合や内容を確認したい場合は ~/.claude/settings.json の hooks セクションを確認します。
{
"hooks": {
"UserPromptSubmit": [
{
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "claude-hero check-prompt"
}
]
}
],
"PostToolUse": [
{
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "claude-hero post-tool"
}
]
}
]
}
}
UserPromptSubmit はプロンプト送信のたびに実行され、送信前の内容チェックを担います。PostToolUse はファイル編集・コマンド実行などのツール使用後に毎回実行され、操作ごとのフィードバックを提供します。2 つのフックが連携することで、プロンプト → ツール実行 → 次のプロンプトという Claude Code のサイクル全体を網羅します。
プロジェクト設定(.claude-hero.json)
プロジェクトルートに .claude-hero.json を置くことで、リポジトリ単位の設定が可能です。チームメンバー全員で同一設定を共有できます。
{
"mode": "guidance",
"rules": {
"security": true,
"testing": true,
"commits": true,
"workflow": true
},
"cooldown": 300
}
mode で 4 つのモードのいずれかを指定します。rules で各ルールカテゴリの有効・無効を個別に切り替えられるため、チームのニーズに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。cooldown は同じ提案が繰り返されるまでの待機秒数です。デフォルトは 300 秒(5 分)で、同じ提案が連続して届く「提案疲れ」を防ぎます。
PRD パーサーと Hero モード
Orchestrator モードの中核機能が PRD パーサーです。マークダウン形式の仕様書を読み込み、チェックボックス形式でタスクの進行状況を自動追跡します。
## フェーズ 1: 認証基盤
- [ ] ユーザー登録 API の実装
- [ ] セッション管理
- [x] DB スキーマ定義(完了)
## フェーズ 2: 決済機能
- [ ] Stripe Webhook 受信
- [ ] 定期請求処理
上記のような形式で仕様を書いておくと、Claude Hero がタスクの完了状態を把握し、次に取り組むべき項目を文脈に合わせて提案します。スプリントのフェーズ追跡にも対応しており、長期プロジェクトを Claude Code で推進する際のプロジェクト管理ツールとして機能します。PRD の読み込みは /claude-hero hero コマンドで開始します。
自動検出される技術スタック
Claude Hero はプロジェクト構造を自動判定し、スタックに合った提案を行います。対応する技術スタックは以下の通りです。
- React / Next.js
- Node.js / Express
- TypeScript
- Python
- Django / Flask / FastAPI
- モノレポ構造
Python プロジェクトでは pytest の実行リマインダーが届き、TypeScript プロジェクトでは型チェックの提案が増えるなど、スタックに応じた文脈適応が行われます。
公式プラグインとの違い
Claude Code 公式のプラグインマーケットプレイスには Claude Hero は含まれていません。公式プラグインが /plugin install コマンドで導入するのに対し、Claude Hero は ~/.claude/settings.json の hooks 機能を利用するサードパーティツールです。
| 比較軸 | 公式プラグイン | Claude Hero |
|---|---|---|
| 入手経路 | /plugin install コマンド |
npm / GitHub clone |
| 動作方式 | Plugin システム | hooks(UserPromptSubmit / PostToolUse) |
| 主な用途 | LSP・外部サービス統合 | ワークフロー監視・セキュリティ・PM |
| ライセンス | Anthropic 管理 | MIT オープンソース |
| コスト | 無料 | 無料 |
公式の commit-commands プラグインと組み合わせると、コミット前の Claude Hero セキュリティチェック → commit-commands による自動 PR 作成という流れを構築できます。公式プラグインとの競合はなく、補完関係で使うのが最も効果的です。
まとめ
Claude Hero は Claude Code の hooks 機能を活用した無料オープンソースツールです。セキュリティ検出・ペアプログラミング支援・プロジェクト管理の 3 機能を 4 つの動作モードで提供します。インストールは npm install -g claude-hero の 1 コマンドで完結し、設定も ~/.claude/settings.json へのフック追記のみです。
Minimal モードはセキュリティ番人として最小限の介入に留まり、Orchestrator モードは PRD を参照しながらプロジェクト全体を自律管理します。チームの習熟度や用途に合わせてモードを選択・切り替えることで、Claude Code の活用深度を段階的に高められます。