hey claudeとは|Macで音声起動するClaude Codeの設定と使い方
「hey claude」と声をかければClaude Codeに作業を頼めるのか、公式機能なのか、Mac以外でも動くのかを知りたい人向けの記事です。ここでは、macOS向けの音声起動ツールhey-claudeの正体、必要な環境、導入手順、誤起動を抑える設定まで整理します。
hey claudeはAnthropic公式の音声会話機能ではなく、Apple Silicon搭載Macで音声をローカル文字起こししてClaude Codeへ渡す第三者ツールです。対応環境なら、pipxで導入し、マイク許可と権限を確認して声だけで開発指示を送れます。
Contents (12)
- hey claudeとは — Claude Codeを声で起動するツール
- 公式Claudeの音声会話との違い — 常時待機ではなく開発指示向け
- できることと仕組み — 4段階で音声をコマンドに変える
- 対応環境と必要なもの — Apple Silicon Macが前提
- インストール手順 — Homebrewとpipxで導入
- 初回設定と使い方 — マイク許可から実行まで
- 認識精度と起動方法を調整する — モデル・threshold
- 安全に使うための注意点とFAQ
- マイクは常に待機するのか
- 声で話した指示だけでファイルが変更されるのか
- WindowsやIntel Macで使えるのか
- 料金はかかるのか
hey claudeとは — Claude Codeを声で起動するツール
hey-claudeは、macOSで「Hey Claude」という呼びかけを検知し、その後に話した内容をClaude Codeへ渡すオープンソースのコマンドラインツールです。Anthropicが提供するClaude本体の新機能ではなく、GitHub上で公開されている別プロジェクトなので、ClaudeのアカウントやClaude Codeの利用環境は別に必要です。
公式リポジトリの説明では、マイク入力からウェイクワードを判定し、音声を文字に変換したうえで claude --bg を実行します。つまり、Claudeの画面を開いて入力欄へ文字を打つ代わりに、Macへ開発指示を話しかけるための補助ツールです。プロジェクトの概要とライセンスはGitHubのhey-claudeリポジトリで確認できます。
公式Claudeの音声会話との違い — 常時待機ではなく開発指示向け
検索時に混同しやすいのが、Claudeアプリの音声会話です。Anthropic公式の案内では、ClaudeはWeb、デスクトップ、iOS、Androidなどから利用できます。一方、hey-claudeはClaudeの会話画面を音声化する機能ではなく、Macのマイクを待機させてClaude Codeのコマンドを起動する仕組みです。Claudeの利用先は公式ヘルプの利用開始ガイドで確認できます。
違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | hey-claude | 公式Claudeの通常利用 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 声でClaude Codeへ開発指示を送る | Claudeと文章・音声で会話する |
| 対応環境 | macOS、Apple Silicon | Web、デスクトップ、iOS、Androidなど |
| 起動方法 | 「Hey Claude」を検知 | アプリやWeb画面を開いて操作 |
| 文字起こし | Mac上のWhisper系処理 | 利用する公式アプリの機能に依存 |
「Claudeに質問したい」だけなら公式アプリの利用が分かりやすく、「ターミナルで動かす開発作業を声で始めたい」ならhey-claudeが候補になります。
できることと仕組み — 4段階で音声をコマンドに変える
hey-claudeは、音声をそのままクラウドへ送って判定するのではなく、呼びかけの検知と指示の文字起こしをMac側で処理します。公式リポジトリでは、処理を次の流れとして説明しています。
- マイクから音声を受け取り、openWakeWordで「hey claude」を判定する。
- 呼びかけの後に続く指示を、無音が続くまで録音する。
- MLX Whisperで音声をテキストへ変換する。
- 変換した指示を単一の引数として
claude --bgに渡す。
この構成の利点は、呼びかけを待つ小さな判定処理と、指示の文字起こしをローカルで完結できることです。PyPIのhey-claudeプロジェクトページにも、最終的に送られるのはClaude Codeへ渡す指示であり、それ以前の処理はMac上で行うと記載されています。ただし、Claude Codeへ渡した指示の扱いは、通常のClaude Code利用時と同じように考える必要があります。
対応環境と必要なもの — Apple Silicon Macが前提
導入前に、次の条件を確認してください。Intel Mac、Windows、Linux向けのビルドは案内されていないため、Macなら何でも動くわけではありません。
| 必要なもの | 内容 |
|---|---|
| OS | macOS |
| CPU | Apple SiliconのM1以降 |
| Python | 3.10〜3.13 |
| 音声ライブラリ | PortAudio |
| 実行先 | Claude Code 2.1.139以降が目安 |
Apple Silicon上のMLXを使って音声を処理するため、Intel Macでは同じ構成を利用できません。また、hey-claudeを入れてもClaude Code自体はインストールされません。Claude Codeのログイン、料金プラン、権限設定は別途確認しておきましょう。
インストール手順 — Homebrewとpipxで導入
公式のPyPIページでは、PortAudioを用意してから、仮想環境を扱いやすいpipxで導入する方法が示されています。Macのターミナルで次の順番に進めます。
-
Apple Silicon、Pythonのバージョン、Claude Codeの導入状況を確認する。
uname -m python3 --version claude --version -
Homebrewで音声入力のシステム依存関係を入れる。
brew install portaudio -
hey-claudeをインストールする。通常はPyPI版、再現性を優先する場合はGitHubのタグを指定する。
pipx install hey-claude # または公開タグを固定する場合 pipx install git+https://github.com/tachyurgy/hey-claude@v0.3.0 -
初回診断を実行し、不足している依存関係を確認する。
hey-claude doctor
pipxを使わない場合は、PyPIページにある pip install hey-claude も選べます。ただし、既存のPython環境を汚しにくい点では、プロジェクトが案内するpipxの方が扱いやすいでしょう。公開ページのバージョンやインストール方法は更新される可能性があるため、実行前にPyPIの最新版情報を確認してください。
初回設定と使い方 — マイク許可から実行まで
インストールできたら、まずターミナルから待機を開始します。最初の起動ではmacOSがマイクの利用許可を求めるので、内容を確認して許可してください。
-
ターミナルで
hey-claudeを実行する。hey-claude -
macOSのマイク許可が表示されたら「許可」を選ぶ。
-
起動音などを確認してから、「Hey Claude」に続けて指示を話す。たとえば「Hey Claude, add type hints to utils.py and run the tests」のように、対象と作業内容を具体的に伝える。
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Claude Code側で処理が始まったことを確認し、必要なファイル変更やコマンド実行の許可を出す。
ログイン時にも自動で待機させたい場合は、hey-claude app でアプリケーションを作成し、~/Applications/Hey Claude.app を一度開いてマイク許可を与えます。その後、macOSの「システム設定」→「一般」→「ログイン項目」に追加します。ログイン時に起動する仕組みでは、ターミナルと違って許可ダイアログを表示できないことがあるため、先にアプリとして許可を済ませるのがポイントです。
認識精度と起動方法を調整する — モデル・threshold
初期状態では hey_claude モデルが使われます。周囲の会話で誤って反応する、反対に呼びかけを聞き逃すといった場合は、モデルや判定しきい値を調整できます。
-
利用できるウェイクワードを確認する。
hey-claude models -
誤反応が多いときは、別の呼びかけへ切り替える。
hey-claude models use hey_computer -
反応しすぎる場合は
thresholdを上げ、聞き逃しが多い場合は少し下げる。hey-claude config set threshold 0.6 -
ウェイクワード用モデルを使わず、Whisperで判定する場合はエンジンを切り替える。
hey-claude config set engine whisper
公式ページでは、okay_claude、hey_computer、hey_assistant などのモデルも案内されています。部屋の反響、マイクの品質、話者のアクセントで認識率は変わるため、数値だけでなく実際の環境で試して調整してください。設定ファイルの場所は hey-claude config path でも確認できます。
安全に使うための注意点とFAQ
マイクは常に待機するのか
起動中はウェイクワードを待つため、マイク入力を扱います。ローカル処理が中心でも、機密情報や他人の会話を意図せず拾わないよう、会議中は停止する運用が安全です。不要なときは Ctrl+C で終了し、ログイン時の自動起動も必要な時間帯だけ有効にしてください。
声で話した指示だけでファイルが変更されるのか
音声で指示を送れても、Claude Codeの権限確認を無条件に省略するものではありません。デフォルトの確認フローを残し、対象ファイルと実行コマンドを画面で確認してから許可します。自動承認に相当する設定を使う場合は、作業ディレクトリ、同時実行数、確認設定を先に限定してください。音声認識の誤りがそのまま作業内容になる可能性もあります。
WindowsやIntel Macで使えるのか
公開されている要件はmacOSとApple Siliconです。Windows、Linux、Intel Macで同じ手順を実行することはできません。公式Claude自体は複数の端末から利用できますが、hey-claudeのローカル音声処理とは対応範囲が異なります。
料金はかかるのか
hey-claude自体はMITライセンスで公開されているプロジェクトです。ただし、Claude Codeの利用料金や契約条件、音声指示を処理するClaude側の利用枠は別に発生します。無料でインストールできることと、Claude Codeを無制限に使えることは同じではありません。
出典: hey-claude GitHubリポジトリ / PyPI hey-claude / Claude公式ヘルプ「Get started with Claude」